武治提要 / 武義・第6段
武將の義に於る、臣と與に謀るべき事あり、不可謀の事物あり。大概武威にかゝるべきの事物は謀るべからず。左右百官に必ず問て與に謀るものは異域の文治なり。
新字:武将の義に於る、臣と与に謀るべき事あり、不可謀の事物あり。大概武威にかゝるべきの事物は謀るべからず。左右百官に必ず問て与に謀るものは異域の文治なり。
書き下し
武將の義に於る、臣と與に謀るべき事あり、不可謀の事物あり。大概武威にかゝるべきの事物は謀るべからず。左右百官に必ず問て與に謀るものは異域の文治なり。
現代語訳
武将の義について、臣とともに謀るべきことと、謀るべからざる事物とがある。おおむね武威にかかわる事物は謀ってはならない。左右の百官に必ず問うてともに謀るのは、異域の文治についてである。
解説
武将の義について、臣と謀るべきことと謀るべからざることがあるとし、武威にかかわる事柄は謀らず、異域の文治については百官に問うて謀ると言います。何でも合議にすれば決断の威が薄れるという、前の段の延長にある考え方です。ここで言う異域の文治は、当時の外国のやり方を指すものとして読めます。現代の組織では、全員の合意を取るべき事柄と、責任者が決めるべき事柄を分けることに当たります。この線引きが曖昧だと、決断が遅れたり、独断に流れたりします。権限設計の目安になる短い段です。
この章句が説くこと
謀る合議権限決断百官武治提要
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