晏子春秋 / 外篇下・工女欲入身于晏子,晏子辭不受
有工女,託于晏子之家者,曰:「婢妾,東郭之野人也,願得入身,比數于下陳焉。」晏子曰:「乃今而後自知吾不肖也。古之為政者,士農工商異居,男女有別而不通,故士無邪行,女無淫事。今僕託國主民,而女欲奔僕,僕必色見而行無廉也。」遂不見。
新字:有工女,託于晏子之家者,曰:「婢妾,東郭之野人也,願得入身,比数于下陳焉。」晏子曰:「乃今而後自知吾不肖也。古之為政者,士農工商異居,男女有別而不通,故士無邪行,女無淫事。今僕託国主民,而女欲奔僕,僕必色見而行無廉也。」遂不見。
書き下し
工女有り、晏子の家に託する者、曰く、「婢妾は東郭の野人なり、願わくは身を入るるを得て、下陳に比数せられんことを」と。晏子曰く、「乃ち今にして後自ら吾が不肖を知るなり。古の政を為す者は、士農工商居を異にし、男女別有りて通ぜず、故に士に邪行無く、女に淫事無し。今僕国を託され民を主る、而るに女僕に奔らんと欲すれば、僕必ず色見われて行い廉なること無からん」と。遂に見えず。
現代語訳
晏子の家に身を寄せている工女がいて、こう言いました。「私は東郭の野の者でございます。どうか身を差し上げて、下の席の者の数に加えていただきたく存じます」。晏子は言いました。「今になって初めて、自分が不肖であることが分かった。昔、政治を行う者は、士・農・工・商が居を分け、男女は別を守って通じ合わなかったから、士に邪な行いがなく、女に乱れたことがなかった。今、私は国を預かり民を治めている。それなのに女が私のもとに身を投げ出そうとするのは、私がきっと色欲を表し、行いが潔くなかったからだろう」。そして、ついに会いませんでした。
解説
この章句が説くこと
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