晏子春秋 / 問上・景公問欲和臣親下晏子對以信順儉節
景公問晏子曰:「吾欲和臣親下奈何?」晏子對曰:「君得臣而任使之,與言信,必順其令,赦其過。任大臣無多責焉,使邇臣無求嬖焉。無以嗜欲貧其家,無信讒人傷其心。家不外求而足,事君不因人而進,則臣和矣。儉于藉斂,節於貨財,作工不歷時,使民不盡力。百官節適,關市省征,山林陂澤不專其利,領民治民勿使煩亂。知其貧富,勿使凍餒,則民親矣。」公曰:「善,寡人聞命矣。」故令諸子無外親謁,辟梁丘據無使受報,百官節適,關市省征,山林陂澤不禁,冤報者過,留獄者請焉。
新字:景公問晏子曰:「吾欲和臣親下奈何?」晏子対曰:「君得臣而任使之,与言信,必順其令,赦其過。任大臣無多責焉,使邇臣無求嬖焉。無以嗜欲貧其家,無信讒人傷其心。家不外求而足,事君不因人而進,則臣和矣。倹于藉斂,節於貨財,作工不歴時,使民不尽力。百官節適,関市省征,山林陂沢不専其利,領民治民勿使煩乱。知其貧富,勿使凍餒,則民親矣。」公曰:「善,寡人聞命矣。」故令諸子無外親謁,辟梁丘拠無使受報,百官節適,関市省征,山林陂沢不禁,冤報者過,留獄者請焉。
書き下し
景公、晏子に問いて曰く、「吾臣を和し下を親しましめんと欲す、奈何」と。晏子対えて曰く、「君、臣を得て之を任使し、与に言うに信、必ず其の令に順い、其の過ちを赦す。大臣に任じて多く責むる無く、邇臣を使いて嬖を求むる無し。嗜欲を以て其の家を貧しくする無く、讒人を信じて其の心を傷つくる無し。家は外に求めずして足り、君に事うるに人に因りて進まずんば、則ち臣和せん。藉斂に倹に、貨財に節に、工を作すに時を歷ず、民を使うに力を尽くさしめず。百官は節適にし、関市は征を省き、山林陂沢は其の利を専らにせず、民を領し民を治むるに煩乱せしむる勿れ。其の貧富を知りて、凍餒せしむる勿くんば、則ち民親しまん」と。公曰く、「善し、寡人命を聞けり」と。故に諸子をして外に親謁する無からしめ、梁丘据を辟けて報を受けしむる無く、百官は節適にし、関市は征を省き、山林陂沢は禁ぜず、冤報なる者は過り、獄に留まる者は請う。
現代語訳
景公が晏子に尋ねました。「私は臣下を和らがせ、下の者を親しませたい。どうすればよいか」。晏子は答えます。「君が臣下を得て任せるとき、言うことには信を置き、その命令には必ず従い、過ちは赦します。大臣に任せて多くを責めず、近臣を使うのに寵愛を求めません。欲望で自分の家を貧しくせず、人を陥れる者を信じて臣の心を傷つけません。臣が家のことで外に求めずとも足り、君に仕えるのに人づてで進むことがなければ、臣は和らぎます。税の取り立ては質素にし、財貨は節約し、土木の工事は農時を踏み越えず、民を使うのに力を尽くさせません。百官は節度を保ち、関所や市場の税を省き、山林や湖沼の利を独占せず、民を率いて治めるのに煩わせ乱してはいけません。民の貧富を知って、凍えさせたり飢えさせたりしなければ、民は親しみます」。公は「よろしい。お言葉を承った」と言いました。そこで、近臣たちが外部と私的に会うことを禁じ、梁丘据を退けて報告を受けないようにし、百官を節度あるものにし、関所と市場の税を省き、山林と湖沼を禁じず、冤罪を訴える者は取り調べ、獄に留まる者は審理を請うようにしました。
解説
この章句が説くこと
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