養生訓 / 巻第三・飲食上
一外にのぞんで、食滯り痰ふさがらば、少し消導の藥をのむべし。夜臥して、痰のんどにふさがるは、おそるべし。一日短き時、晝の間、點心食ふべからず。日永き時も、晝は多く食はざるが宜し。一晩食は、朝食より少くすべし。飣肉も少きに宜し。
新字:一外にのぞんで、食滞り痰ふさがらば、少し消導の薬をのむべし。夜臥して、痰のんどにふさがるは、おそるべし。一日短き時、昼の間、点心食ふべからず。日永き時も、昼は多く食はざるが宜し。一晩食は、朝食より少くすべし。飣肉も少きに宜し。
書き下し
一外にのぞんで、食滞り痰ふさがらば、少し消導の薬をのむべし。夜臥して、痰のんどにふさがるは、おそるべし。一日短き時、昼の間、点心食ふべからず。日永き時も、昼は多く食はざるが宜し。一晩食は、朝食より少くすべし。飣肉も少きに宜し。
現代語訳
外出していて、食が滞り痰がふさがったら、少し消化を助ける薬を飲みなさい。夜寝ていて痰がのどにふさがるのは恐るべきことです。日の短い時季は、昼の間に間食をしてはいけません。日の長い時季でも、昼は多く食べないのがよいのです。夕食は朝食より少なくしなさい。おかずや肉も少ないのがよいのです。
解説
短い条が三つ集まった単位です。外出先での食滞には消化を助ける薬を少し用いよ、夜にのどに痰が詰まるのは危ないという注意、そして日の長さに応じた間食の心得と、夕食は朝食より少なくという教えです。日の短い冬は食事の間隔も短いので間食は要らず、日の長い夏でも昼食は控えめにという、季節で食べ方を変える考えは細やかです。夕食を軽くするという教えは巻第三で何度も繰り返されており、寝る前の食べ過ぎを避ける今の食習慣の勧めとも一致します。
この章句が説くこと
間食夕食季節養生節度
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