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和俗童子訓 / 巻之二・総論下

一小兒のともがら、戲多くいふべからず、人の怒をおこす。又人のきらふ事言ふべからず、人に怒り謗られて益なし。世の人多く賤しき事いふとも、それを習ひて、賤しき事いふべからず、小兒の言葉賤しきは、殊に聞きにくし。

新字:一小児のともがら、戯多くいふべからず、人の怒をおこす。又人のきらふ事言ふべからず、人に怒り謗られて益なし。世の人多く賤しき事いふとも、それを習ひて、賤しき事いふべからず、小児の言葉賤しきは、殊に聞きにくし。

書き下し

一小児のともがら、戯多くいふべからず、人の怒をおこす。又人のきらふ事言ふべからず、人に怒り謗られて益なし。世の人多く賤しき事いふとも、それを習ひて、賤しき事いふべからず、小児の言葉賤しきは、殊に聞きにくし。

現代語訳

子どもたちは、戯れ言を多く言ってはなりません。人の怒りを招きます。また人の嫌がることを言ってはなりません。人に怒られ謗られて益がありません。世の人が多く卑しいことを言っても、それを習って卑しいことを言ってはなりません。子どもの言葉が卑しいのは、特に聞き苦しいものです。

解説

巻之二を締めくくる、言葉づかいの短い条です。冗談を言い過ぎれば人を怒らせ、人の嫌がることを言えば謗られるだけで益はない、と益軒は子どもに直接語りかけます。周りの大人が卑しい言葉を使っていても真似するな、子どもの卑しい言葉はことに聞き苦しい、という指摘は、今の家庭でも心当たりがあるでしょう。言葉は心の表れであり、人間関係を壊すのも守るのも言葉だという考えは儒学に一貫しています。からかいや悪口が人を傷つけることを教えるうえで、子どもにも伝えやすい教えです。

この章句が説くこと

言葉戯れ慎み礼子ども

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