和俗童子訓 / 巻之二・総論下
放逸なるべからず。朝每に、昨日いまだ知らざるさきを師に學びそへ、暮每に、朝學べる事を重ね重ね勤めて、怠るべからず。心をあらくおほやうにせず、つゞまやかにすこしにすべし。斯の如くに、日々に勤めて怠らざるを、學問の法とす。
新字:放逸なるべからず。朝毎に、昨日いまだ知らざるさきを師に学びそへ、暮毎に、朝学べる事を重ね重ね勤めて、怠るべからず。心をあらくおほやうにせず、つゞまやかにすこしにすべし。斯の如くに、日々に勤めて怠らざるを、学問の法とす。
書き下し
放逸なるべからず。朝毎に、昨日いまだ知らざるさきを師に学びそへ、暮毎に、朝学べる事を重ね重ね勤めて、怠るべからず。心をあらくおほやうにせず、つづまやかにすこしにすべし。斯の如くに、日々に勤めて怠らざるを、学問の法とす。
現代語訳
放逸であってはなりません。毎朝、昨日まだ知らなかったその先を師に学び加え、毎夕、朝学んだことを重ね重ね勤めて、怠ってはなりません。心を荒くおおざっぱにせず、細やかに、少しずつにしなさい。このように、毎日勤めて怠らないことを、学問の法とします。
解説
学問の進め方を、毎日少しずつ積み重ねることにまとめた短い条です。朝に新しいことを学び、夕に復習するという流れは、前に述べた一日の学び方と対応しています。心を荒くおおざっぱにせず、細やかに少しずつ、という指示は、一度に多くを詰め込むより確実に積み重ねる方がよいという益軒の学習観です。論語子張篇の「日に其の亡き所を知り、月に其の能くする所を忘るること無し」にも通じます。語学や資格の勉強など、毎日の小さな積み重ねが力になる学びに、そのまま使える方法です。
この章句が説くこと
学問復習習慣勤勉積み重ね
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