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修身要領 / 第十六条

人は自から従事する所の業務に忠実ならざる可らず。其大小軽重に論なく、苟も責任を怠るものは、独立自尊の人に非ざるなり。

書き下し

人は自ら従事する所の業務に忠実ならざるべからず。その大小軽重に論なく、いやしくも責任を怠るものは、独立自尊の人に非ざるなり。

現代語訳

人は、自分が従事している仕事に忠実でなければなりません。その仕事の大小や軽重にかかわらず、もし責任を怠る者がいれば、それは独立自尊の人とは言えません。

解説

どんな仕事であれ、引き受けた以上は責任を果たすことを、独立自尊の条件に数えた条です。独立とは、人に頼らず自分の務めを自分で支えることだ、という福沢の考えが背景にあります。大きな案件より目立たない雑務のほうが、手を抜いても気づかれにくいものです。けれども、誰も見ていない仕事をどう扱うかに、その人の自立の度合いが表れます。役職や担当の軽重を理由に責任の濃淡をつけない姿勢は、現代の組織でも信頼の土台になります。
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人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

業務忠実責任独立自尊大小軽重怠る

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