呻吟語 / 外篇・世運・氣化の罪に非ざるなり
世界一般是唐虞時世界,黎民一般是唐虞時黎民,而治不古若,非氣化之罪也。
新字:世界一般是唐虞時世界,黎民一般是唐虞時黎民,而治不古若,非気化之罪也。
書き下し
世界は一般に是れ唐虞の時の世界なり。黎民は一般に是れ唐虞の時の黎民なり。而るに治は古に若かず。氣化の罪に非ざるなり。
現代語訳
世界は昔と同じ唐虞の時の世界です。民も昔と同じ唐虞の時の民です。それでいて治まり方は昔に及びません。気の働きのせいではありません。
解説
世が乱れる原因を、時代や民のせいにするのを封じます。世界も民も昔と同じなのだから、違うのは治める側だけ。前の段で治め方の退化を示した直後に置かれているので、責任の所在がはっきりします。環境や人材のせいにしがちな議論に、逃げ道を残さない一段になっています。環境や人材のせいにする議論に、逃げ道を残さない一段です。責任の所在が、ここではっきりします。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
責任時代民統治逃げ道
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