尚書 / 周官
其爾典常作之師,無以利口亂厥官。
新字:其爾典常作之師,無以利口乱厥官。
書き下し
其れ爾典常を之が師と作し、利口を以て厥の官を乱ること無かれ。
現代語訳
汝らは常の法を師として従い、口先の巧みさで官の務めを乱すことがあってはならない。
解説
王は百官に、常の法(典常)を師として従い、「利口」、すなわち口先の巧みさによって職務を乱してはならないと戒める。官の務めは定められた法と慣例に基づいて行うもので、弁舌で人を言いくるめたり、その場しのぎの理屈で手続きを曲げたりすれば、組織の秩序は崩れる。尚書は全体に、言葉巧みな者への警戒を繰り返し説いており、論語の「巧言令色、鮮なし仁」とも響きあう。会議で弁の立つ人の意見が通りやすく、決められた手順が軽んじられる。そうした職場の危うさを、この短い一句が突いている。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
関連する章句
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