尚書 / 周官
蓄疑敗謀,怠忽荒政
書き下し
疑いを蓄うれば謀を敗り、怠忽なれば政を荒らす。
現代語訳
疑いを心に溜め込んだままにすれば謀りごとは失敗し、怠け油断すれば政治は荒れる。
解説
迷いを抱えたまま先延ばしにすることと、怠けて手を抜くことの両方が物事を損なうと説く一句である。決めきれない不安をいつまでも心の中に留めておくと、決断の機会そのものを逃してしまい、後手に回ってしまう。かといって面倒だからと確認や準備を怠れば、思わぬところでほころびが表面化する。迷いは早めに言葉にして整理し、やるべき手間は惜しまず尽くす。この二つを意識するだけで、物事の進み方は大きく変わってくる。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
決断怠慢先延ばし