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尚書 / 盤庚上

其猶可撲滅?則惟汝眾自作弗靖,非予有咎。「遲任有言曰:

新字:其猶可撲滅?則惟汝衆自作弗靖,非予有咎。「遅任有言曰:

書き下し

其れ猶ほ撲滅すべけんや。則ち惟れ汝衆自ら靖(やす)からざるを作すなり、予に咎有るに非ず。遅任言へる有り、曰く、

現代語訳

(火が野原に燃え広がれば近づくこともできないが、)それでもなお打ち消すことができようか。(できないとすれば、)それは汝ら衆が自ら不穏を作り出したのであって、私に咎があるのではない。遅任(ちにん、古えの賢人)の言葉にこうある。

解説

本章句は、前にある「火の原を燎くが若し」の比喩を受ける短い一節である。噂や不満は野火のように広がり、いったん燃え広がれば手がつけられないが、それを招いたのは汝ら自身であって王の咎ではない、と盤庚は責任の所在を明らかにする。そして古えの賢人遅任の言葉を引く前置きで終わり、続く「人は惟れ旧を求め、器は旧を求むるに非ず惟れ新たなり」という句へつながる。古人の言を引いて自説を補強するのは誥の常套の語り口である。組織の混乱の責任を誰が負うのかを、感情でなく筋道で示す姿勢として読める。

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