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尚書 / 太甲下

伊尹申誥于王曰:「嗚呼!

書き下し

伊尹申(かさ)ねて王に誥(つ)げて曰く、「嗚呼(ああ)、

現代語訳

伊尹は重ねて王に告げて言った。「ああ、

解説

太甲下の冒頭で、伊尹が改めて太甲に告げる言葉の書き出しである。「申ねて誥ぐ」とは、一度述べたことを重ねて告げることを指す。この後に「惟れ天は親無し、克く敬するに惟れ親しむ。民は常に懐く罔し、仁有るに懐く」という名句が続き、天は特定の者をひいきせず敬う者に親しみ、民はいつまでも慕うのではなく仁ある者を慕うと説かれる。太甲がすでに改心して政務に戻った後でも、伊尹は安心せず、繰り返し戒めを重ねた。人は一度立ち直っても、気が緩めば元に戻りやすい。大切なことは一度伝えて終わりにせず、節目ごとに繰り返し確かめることが、よい状態を長く保つための支えとなる。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

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