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尚書 / 五子之歌

其二曰:「訓有之,

書き下し

其の二に曰く、「訓に之有り、

現代語訳

その第二の歌に言う。「祖先の教えにこうある。

解説

五子之歌の第二の歌の書き出しである。この後に「内に色荒を作し、外に禽荒を作し、酒を甘み音を嗜み、宇を峻くし牆を彫る。此に一有らば、未だ亡びざる或らず」と続き、女色・狩猟・酒・音楽・豪壮な宮殿という五つの溺れやすいものを挙げ、そのうち一つでも耽れば国は必ず滅びると戒める。ここで弟たちが「訓に之有り」と、自分の意見ではなく祖先の教えとして語り出しているのは、兄である王を諫めるために、個人の非難ではなく共有された規範に拠ろうとしたからである。言いにくいことを伝えるとき、自分の感情ではなく、皆が認める原則や約束に立ち返って語ると、相手も受け入れやすくなる。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

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