証道歌 / 『証道歌』深く嘆く、犯重と了悟
師子吼。無畏說。深嗟懵懂頑皮靼。祇知犯重障菩提。不見如來開祕訣。 有二比丘犯淫殺。波離螢光增罪結。維摩大士頓除疑。猶如赫日銷霜雪。 不思議。解脫力。妙用恒沙也無極。四事供養敢辭勞。萬兩黃金亦消得。粉骨碎身未足酬。一句了然超百億。
新字:師子吼。無畏説。深嗟懵懂頑皮靼。祇知犯重障菩提。不見如来開秘訣。 有二比丘犯淫殺。波離蛍光增罪結。維摩大士頓除疑。猶如赫日銷霜雪。 不思議。解脱力。妙用恒沙也無極。四事供養敢辞労。万両黄金亦消得。粉骨砕身未足酬。一句了然超百億。
書き下し
師子吼は、無畏の説なり。深く嗟く、懵懂にして頑皮靼なるを。祇だ重きを犯して菩提を障うることを知り、如来の祕訣を開くを見ず。 二人の比丘有りて淫殺を犯し、波離は螢の光にて罪の結を増す。維摩大士は頓に疑いを除き、猶お赫日の霜雪を銷すが如し。 不思議なる解脱の力、妙用は恒沙にして也た極まり無し。四事の供養を敢えて労を辞せんや、万両の黄金も亦た消し得たり。骨を粉にし身を砕くも未だ酬ゆるに足らず、一句了然として百億を超ゆ。
現代語訳
獅子の吼え声は、恐れのない説法です。深く嘆かれるのは、道理に暗く、頑固で融通がきかない人です。重い罪を犯すと悟りの障りになることだけを知って、如来の秘められた教えが開かれているのを見ません。 二人の比丘が淫と殺の罪を犯し、波離は蛍の光のような小さな知恵で、かえって罪の結び目を増しました。維摩大士はたちまちその疑いを取り除き、まるで強い日が霜や雪を溶かすようでした。 不思議な解脱の力、その妙なるはたらきは、ガンジス河の砂の数ほどで、限りがありません。四つの供養を惜しまずにささげ、万両の黄金も使い果たしてもかまいません。骨を粉にし身を砕いても報いるには足りず、一句をはっきり悟れば百億を超えます。
解説

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