新書 / 淮難
竊恐陛下接王淮南子,曾不與如臣者孰計之也。淮南王來入赴。□□□□□□千乘之君,陛下爲頓顙謝罪皇太后之前,淮南王曾不譙讓,敷留之罪無加身者。舍人橫制等室之門,陛下追而赦之,吏曾不捕。王人於天子國橫行不辜而無譴,乃賜美人,多載黃金而歸。侯邑之在其國者畢徙之他所。陛下於淮南王不可謂薄矣。然而淮南王,天子之法咫蹂促而弗用也,皇帝之令咫批傾而不行,天下孰不知?天子選功臣有識者,以爲之相吏,王堇不踏蹴而逐耳,無不稱病而走者,天下孰弗知?日接持怨言以誹謗陛下之爲,皇太后之饋賜逆抑而不受,天子使者奉詔而弗得見,僵臥以發詔書,天下孰不知?聚罪人奇狡少年,通棧奇之徒,啓章之等而謀爲東帝,天下孰弗知?
新字:窃恐陛下接王淮南子,曽不与如臣者孰計之也。淮南王来入赴。□□□□□□千乗之君,陛下為頓顙謝罪皇太后之前,淮南王曽不譙譲,敷留之罪無加身者。舎人横制等室之門,陛下追而赦之,吏曽不捕。王人於天子国横行不辜而無譴,乃賜美人,多載黄金而帰。侯邑之在其国者畢徙之他所。陛下於淮南王不可謂薄矣。然而淮南王,天子之法咫蹂促而弗用也,皇帝之令咫批傾而不行,天下孰不知?天子選功臣有識者,以為之相吏,王堇不踏蹴而逐耳,無不称病而走者,天下孰弗知?日接持怨言以誹謗陛下之為,皇太后之饋賜逆抑而不受,天子使者奉詔而弗得見,僵臥以発詔書,天下孰不知?聚罪人奇狡少年,通棧奇之徒,啓章之等而謀為東帝,天下孰弗知?
書き下し
竊かに恐る、陛下淮南の子に接王するに、曾て臣の如き者と孰れも之を計らざらんことを。淮南王来たりて入り赴く。□□□□□□千乗の君、陛下為に頓顙して皇太后の前に謝罪す、淮南王曾て譙讓せず、敷留の罪身に加わる者無し。舎人の横制、等室の門にて、陛下追いて之を赦し、吏曾て捕えず。王天子の国に人りて横行し辜無くして譴め無く、乃ち美人を賜い、多く黄金を載せて帰る。侯邑の其の国に在る者畢く之を他所に徙す。陛下の淮南王に於けるや薄しと謂う可からず。然れども淮南王、天子の法を咫蹂促して用いず、皇帝の令を咫批傾して行わず、天下孰か知らざる。天子功臣の識有る者を選び、以て之が相吏と為すに、王堇ぞ踏蹴して逐うのみ、病と称して走らざる者無し、天下孰か知らざる。日びに怨言を接持して以て陛下の為を誹謗し、皇太后の饋賜は逆抑して受けず、天子の使者詔を奉ずるも見ゆるを得ず、僵臥して以て詔書を発く、天下孰か知らざる。罪人奇狡の少年、通棧奇の徒、啓章らを聚めて東帝たらんと謀る、天下孰か知らざる。
現代語訳
ひそかに恐れます。陛下が淮南王の子を王として接するに際し、私のような者と誰とも、これを検討されなかったのではないか、と。淮南王は上京して入朝しました。(原文は□□□□□□と六字が欠けています。)千乗の君(大国の主)に対して、陛下は額を地につけて皇太后の前で謝罪されましたが、淮南王は少しも責めず、敷留の罪が身に及んだ者もいません。舎人の横制が等室の門で乱暴を働いたときも、陛下は追いかけて赦し、役人は誰も捕らえませんでした。王は天子の国に入って横行しながら罪にも問われず、むしろ美人を賜り、多くの黄金を載せて帰りました。侯の領邑でその国にあったものは、すべて他所に移されました。陛下の淮南王への扱いは、薄いとは言えません。それなのに淮南王は、天子の法を踏みにじって用いず、皇帝の令を打ち捨てて行わないことは、天下の誰が知らないでしょう。天子が功臣の中で見識のある者を選んで相や吏としたとき、王はすぐに蹴り飛ばして追い出し、病と称して走り去らない者はなかったことも、天下の誰が知らないでしょう。日々恨みの言葉を抱いて陛下の為政を誹謗し、皇太后の贈り物は拒んで受けず、天子の使者が詔を奉じても会わず、寝たまま詔書を開くことも、天下の誰が知らないでしょう。罪人や狡猾な若者、啓章らを集めて東帝になろうと謀っていることも、天下の誰が知らないでしょう。
解説
この章句が説くこと
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