呻吟語 / 外篇・廣喻・萬事必ず故有り
鎖鑰各有合,合則開,不合則不開。亦有合而不開者,必有所以合而不開之故也。亦有終日開,偶然抵死不開,必有所以偶然不開之故也。萬事必有故,應萬事必求其故。
新字:鎖鑰各有合,合則開,不合則不開。亦有合而不開者,必有所以合而不開之故也。亦有終日開,偶然抵死不開,必有所以偶然不開之故也。万事必有故,応万事必求其故。
書き下し
鎖鑰は各おの合ふ有り。合へば則ち開き、合はざれば則ち開かず。亦た合ひて開かざる者有り。必ず合ひて開かざる所以の故有らん。亦た終日開くも、偶然に抵死開かざる有り。必ず偶然に開かざる所以の故有らん。萬事必ず故有り。萬事に應ずるには必ず其の故を求む。
現代語訳
錠と鍵にはそれぞれ合うものがあります。合えば開き、合わなければ開きません。合っていても開かないことがあります。必ず合っていて開かない理由があるはずです。毎日開いていても、たまたまどうしても開かないことがあります。必ずたまたま開かない理由があるはずです。万事に必ず理由があります。万事に応じるには、必ずその理由を求めます。
解説
錠と鍵を例に、例外にも理由があると示します。合えば開くのが原則ですが、合っても開かない場合があり、いつも開くのに開かない場合もあります。どちらも偶然として片付けず、理由があるはずだと考えます。そして万事に広げられます。原因を探す姿勢そのものを、身近な道具の観察から取り出した一段になっています。原因を探す姿勢そのものを、道具から取り出します。
この章句が説くこと
錠鍵例外理由偶然探究
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