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新書 / 等齊

天子宫門曰司馬,䦨入者爲城旦;諸侯宫門曰司馬,䦨入者爲城旦;殿門俱爲殿門,䦨入之罪亦俱棄市;宫墻門衛同名,其嚴一等,罪已鈞矣。天子之言曰令,令甲令乙是也;諸侯之言曰令,令儀之言是也。天子卑號皆稱陛下,諸侯卑號稱陛下;天子車曰乘輿,諸侯車曰乘輿,乘輿等也。衣被次齊貢死經緯也,苟工巧而志欲之,唯冒上軼主次也。然則所謂主者安居,臣者安在?人之情不異靣目,狀貎同類,貴賤之别非人人天根著於形容也。所持以别貴賤明尊卑者,等級勢力衣服號令也。亂且不息,滑曼無紀,天理則同,人事無别,然則所謂臣主者非有相臨之具,尊卑之經也,持面形而膚之耳。近習乎晝,近貎然後能識,則䟽逺無所放,衆庶無以期,則下惡能不疑其上?君臣同倫,異服異等,同服則上惡能不□於其下?

新字:天子宮門曰司馬,䦨入者為城旦;諸侯宮門曰司馬,䦨入者為城旦;殿門倶為殿門,䦨入之罪亦倶棄市;宮墻門衛同名,其厳一等,罪已鈞矣。天子之言曰令,令甲令乙是也;諸侯之言曰令,令儀之言是也。天子卑号皆称陛下,諸侯卑号称陛下;天子車曰乗輿,諸侯車曰乗輿,乗輿等也。衣被次斉貢死経緯也,苟工巧而志欲之,唯冒上軼主次也。然則所謂主者安居,臣者安在?人之情不異面目,状貎同類,貴賤之別非人人天根著於形容也。所持以別貴賤明尊卑者,等級勢力衣服号令也。乱且不息,滑曼無紀,天理則同,人事無別,然則所謂臣主者非有相臨之具,尊卑之経也,持面形而膚之耳。近習乎昼,近貎然後能識,則䟽遠無所放,衆庶無以期,則下悪能不疑其上?君臣同倫,異服異等,同服則上悪能不□於其下?

書き下し

天子の宮門を司馬と曰い、闌入する者は城旦と為す。諸侯の宮門も司馬と曰い、闌入する者は城旦と為す。殿門は俱に殿門為り、闌入の罪も亦た俱に棄市。宮墻門衛名を同じくし、其の厳一等にして、罪已に鈞し。天子の言は令と曰い、令甲令乙是れなり。諸侯の言も令と曰い、令儀の言是れなり。天子の卑号は皆陛下と称し、諸侯の卑号も陛下と称す。天子の車は乗輿と曰い、諸侯の車も乗輿と曰い、乗輿等し。衣被次斉貢死経緯、苟くも工巧にして志之を欲すれば、唯だ上を冒し主の次を軼ぐ。然れば則ち所謂主なる者は安くに居り、臣なる者は安くに在るか。人の情は面目を異にせず、状貌類を同じくし、貴賤の別は人人の天根の形容に著るるに非ざるなり。持して以て貴賤を別ち尊卑を明らかにする所の者は、等級・勢力・衣服・号令なり。乱れて且に息まざらんとし、滑曼として紀無く、天理は則ち同じく、人事に別無し。然れば則ち所謂臣主なる者は相臨むの具、尊卑の経有るに非ず、面形を持して之を膚するのみ。昼に近習し、貌に近くして然る後に能く識れば、則ち疏遠は放う所無く、衆庶は以て期する無し、則ち下は悪くんぞ其の上を疑わざるを得ん。君臣倫を同じくし、服を異にし等を異にす。服を同じくすれば則ち上は悪くんぞ其の下に□ざらん。

現代語訳

天子の宮門を司馬といい、みだりに入る者は城旦(築城の刑)とします。諸侯の宮門も司馬といい、みだりに入る者は城旦とします。殿門はどちらも殿門で、みだりに入った罪も同じく棄市です。宮の垣・門・衛が同じ名で、その厳しさが一等であり、罪はすでに等しいのです。天子の言葉は令といい、令甲・令乙がそれです。諸侯の言葉も令といい、令儀の言葉がそれです。天子の謙称は皆陛下といい、諸侯の謙称も陛下といいます。天子の車を乗輿といい、諸侯の車も乗輿といい、乗輿は等しいのです。衣被や次斉の貢、死経緯、もし技巧があって志がそれを望めば、ただ上を犯し主の序列を越えるだけです(この一文は意味を取りきれません)。そうであれば、いわゆる主はどこにおり、臣はどこにいるのでしょうか。人の情は顔つきが違うわけではなく、姿形は同類で、貴賤の別は一人ひとりの天性が形や容貌に表れているわけではありません。貴賤を分け尊卑を明らかにする拠り所は、等級・勢力・衣服・号令です。乱れてやまず、混沌として筋がなく、天理は同じで、人事に区別がなければ、いわゆる臣と主は、互いに臨む道具、尊卑の筋道があるわけでなく、顔と形を頼りにこれを見分けるだけです。昼に身近に接し、顔つきに近づいて初めて見分けられるなら、疏遠な者は見分ける所がなく、庶民は期待する所がなく、下の者がどうして上を疑わずにいられましょう。君臣が同じ倫にあり、服も等も異なるなら、服が同じであれば、上はどうして下に□を示さずにいられましょう(欠字)。

解説

前段に続いて、宮門、令、称号、車の名まで、天子と諸侯が同じ呼び名と同じ刑罰を共有している例を重ねます。そのうえで賈誼は、貴賤の別は人の顔かたちに生まれつき表れるものでなく、等級・勢力・衣服・号令で人が作るものだと述べます。制度が同じになれば、主と臣は顔つきでしか見分けがつかず、下は上を疑うと言います。名前や外形は軽く見られがちですが、それが秩序の目印として働いています。経営でも、肩書きや決裁の差が曖昧だと、現場は誰の指示を重く受け止めるべきか迷います。ただし本文の一部は意味が取れず、末尾に欠字もあります。

この章句が説くこと

等斉尊卑号令衣服等級新書

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