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新語 / 術事

善言古者合之於今,能述遠者考之於近。故說事者上陳五帝之功,而思之於身,下列桀、紂之敗,而戒之於己,則德可以配日月,行可以合神靈,登高及遠,達幽洞冥,聽之無聲,視之無形,世人莫覩其兆,莫知其情,校修五經之本末,道德之真偽,既□其意,而不見其人。世俗以為自古而傳之者為重,以今之作者為輕,淡於所見,甘於所聞,惑於外貌,失於中情。聖人不貴寡,而世人賤眾,五穀養性,而棄之於地,珠玉無用,而寶之於身。聖人不用珠玉而寶其身,故舜棄黃金於嶄巖之山,捐珠玉於五湖之淵,將以杜淫邪之欲,絕琦瑋之情。

新字:善言古者合之於今,能述遠者考之於近。故説事者上陳五帝之功,而思之於身,下列桀、紂之敗,而戒之於己,則徳可以配日月,行可以合神霊,登高及遠,達幽洞冥,聴之無声,視之無形,世人莫睹其兆,莫知其情,校修五経之本末,道徳之真偽,既□其意,而不見其人。世俗以為自古而伝之者為重,以今之作者為軽,淡於所見,甘於所聞,惑於外貌,失於中情。聖人不貴寡,而世人賤衆,五穀養性,而棄之於地,珠玉無用,而宝之於身。聖人不用珠玉而宝其身,故舜棄黄金於嶄巖之山,捐珠玉於五湖之淵,将以杜淫邪之欲,絶琦瑋之情。

書き下し

善く古を言う者は之を今に合わせ、能く遠きを述ぶる者は之を近きに考う。故に事を説く者は、上は五帝の功を陳べて之を身に思い、下は桀・紂の敗を列ねて之を己に戒むれば、則ち徳は以て日月に配す可く、行いは以て神霊に合す可く、高きに登り遠きに及び、幽に達し冥に洞し、之を聴けども声無く、之を視れども形無く、世人其の兆しを覩る莫く、其の情を知る莫し。五経の本末、道徳の真偽を校修し、既に□其の意あれども、其の人を見ず。世俗は自古より之を伝うる者を以て重しと為し、今の作る者を以て軽しと為し、見る所に淡く、聞く所に甘んじ、外貌に惑い、中情を失う。聖人は寡を貴ばざるも、世人は衆を賤しむ。五穀は性を養うに、之を地に棄て、珠玉は用無きに、之を身に宝とす。聖人は珠玉を用いずして其の身を宝とす。故に舜は黄金を嶄巌の山に棄て、珠玉を五湖の淵に捐つ。将に以て淫邪の欲を杜ぎ、琦瑋の情を絶たんとなり。

現代語訳

昔をうまく語る者はそれを今に合わせ、遠いことをよく述べる者はそれを身近なことで確かめます。だから事を説く者が、上は五帝の功績を述べて自分の身に思い、下は桀・紂の失敗を並べて自分への戒めとすれば、その徳は日月に並び、行いは神霊に合い、高い所に登り遠くに及び、奥深い所に通じ暗い所を見通せます。聞いても音がなく、見ても形がなく、世の人はその兆しを見ることも実情を知ることもできません。五経の本末や道徳の真偽を校訂し、すでに(欠字)その意はあるのに、その人は見えません。世間は昔から伝わったものを重んじ、今の作ったものを軽んじ、目の前の見えるものに淡泊で、耳にしたものを喜び、外見に惑って内実を失います。聖人は少ないことを貴ばないが、世の人は多いものを賤しみます。五穀は性を養うのにそれを地に捨て、珠玉は役に立たないのにそれを身に宝とします。聖人は珠玉を使わずに自分の身を宝としました。だから舜は黄金を険しい山に棄て、珠玉を五湖の淵に捨てました。淫らな欲を断ち、珍奇を愛する心を絶とうとしたのです。

解説

この段は、古を語るなら今に引き寄せて確かめ、五帝の功と桀・紂の失敗を自分の戒めとせよ、と説きます。陸賈は、世間が古いものを尊び今のものを軽んじ、外見に惑わされる傾向を批判しています。「既に□其の意あれども、其の人を見ず」の箇所は欠字があり、正確な意味は取れていません。後半は、実際に人を養う五穀を捨て、役に立たない珠玉を宝とする世間を皮肉り、舜が黄金や珠玉を捨てた例で締めます。経営では、歴史や先代の教えをそのまま崇めるのではなく、今の自社に引き寄せて使う力が求められます。また、見た目に目立つ指標よりも、実質を養うものにこそ資源を割くべきだと読めます。

この章句が説くこと

古今温故珠玉実質舜新語

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