呻吟語 / 外篇・天地・其の物を生ずるや亦た然り
火性發揚,水性流動,木性條暢,金性堅剛,土性重厚,其生物也亦然。
新字:火性発揚,水性流動,木性条暢,金性堅剛,土性重厚,其生物也亦然。
書き下し
火の性は發揚、水の性は流動、木の性は條暢、金の性は堅剛、土の性は重厚なり。其の物を生ずるや亦た然り。
現代語訳
火の性質は燃え立ち、水の性質は流れ動き、木の性質は伸びやかに通り、金の性質は堅く剛く、土の性質は重く厚い。それが物を生むときも同じです。
解説
五行の性質を一語ずつ挙げ、そこから生まれる物も同じ性質を帯びると言います。前に出てきた、生み出したものから元を知るという方法の裏返しで、こちらは元から生まれるものを予測する形です。性質が受け継がれるという単純な法則ですが、人の育ちにも当てはめて読める一段になっています。性質が受け継がれるという法則を、人の育ちにも当てはめて読めます。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
五行性質継承生成予測
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論語・為政篇子張問う、「十世知る可きや。」子曰く、「殷は夏の礼に因る、損益する所知る可きなり。周は殷の礼に因る、損益する所知る可きなり。其れ或いは周を継ぐ者あらば、百世と雖も知る可きなり。」
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『留魂録』第九条又鮎沢伊太夫は水藩の士にして堀江と同居す。余に告げて曰く、「今足下の御沙汰も未だ測られず、小子は海外に赴けば、天下の事総て天命に付せんのみ。但し天下の益となるべき事は、同志に托し後輩に残し度きことなり」と。此の言大いに吾が志を得たり。吾の祈念を籠むる所は、同志の士甲斐甲斐しく吾が志を継紹して、尊攘の大功を建てよかしなり。吾死すとも、堀・鮎二子の如きは、海外に在りとも獄中に在りとも、吾が同志たらん者願はくは交を結べかし。又本所亀沢町に山口三輶と云ふ医者あり、義を好む人と見えて、堀・鮎二子の事など外間に在りて大いに周旋せり。尤も及ぶべからざるは、未だ一面もなき小林民部の事、二子より申し遣はしたれば、小林の為めにも亦大いに周旋せり。此の人想ふに不凡ならん。且つ三子への通路は此の三輶老に托すべし。