呻吟語 / 内篇・應務・輕言驟發は聽言の大戒
輕言驟發,聽言之大戒也。
新字:軽言驟発,聴言之大戒也。
書き下し
輕言驟發は、言を聽くの大戒なり。
現代語訳
軽々しく口にし、急に動き出すのは、人の言葉を聞く上での大きな戒めです。
解説
聞いた話への反応を戒めます。軽く口にすることと、すぐ動き出すこと。どちらも聞いた直後に起きがちです。聞くこと自体ではなく、聞いた後の速さが問題だとされているのが要点で、前に出てきた、不平を聞いてすぐ激語を吐くのは浅いという段と同じ主張になっています。聞くこと自体ではなく、聞いた後の速さが問われています。前に出てきた、すぐ激語を吐くのは浅いという段と同じ主張です。

人生を、一行の式にしてみた。
志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。
本の中身を見るこの章句が説くこと
傾聴軽率速断反応戒め
関連する章句
-
老子・第56章知る者は言わず、言う者は知らず。其の兌を塞ぎ、其の門を閉ざし、其の鋭を挫き、其の紛を解き、其の光を和らげ、其の塵に同じくす。是を玄同と謂う。故に得て親しむべからず、得て疏んずべからず。得て利すべからず、得て害すべからず。得て貴ぶべからず、得て賤しむべからず。故に天下の貴と為る。
-
『呻吟語』内篇・應務・言を聽くに四つを知る凡そ言を聽くには、先づ言ふ者の人品を知るを要し、又た言ふ者の意向を知るを要し、又た言ふ者の識見を知るを要し、又た言ふ者の氣質を知るを要す。則ち聽くこと爽たがはず。
-
言志四録・言志後録 第二百十四条 婦人孺子の語も天籟平心にして之を聴けば、婦人孺子の語も亦天籟なり。
-
『晏子春秋』諫下・景公朝居嚴下不言晏子諫晏子朝し、景公に復して曰く、「朝居は厳なるか」と。公曰く、「朝居厳なれば、則ち曷ぞ国家を治むるに害あらんや」と。晏子対えて曰く、「朝居厳なれば則ち下言う無し、下言う無ければ則ち上聞く無し。下言う無きは則ち吾之を喑と謂い、上聞く無きは則ち吾之を聾と謂う。聾喑にして国家を治むるに害あらざる者は如何ぞや。且つ升鼓の微を合わせて以て倉廩を満たし、疏縷の緯を合わせて以て幃幕を成す。太山の高きも、一石に非ざるなり。卑きを累ねて然る後に高し。夫れ天下を治むる者は、一士の言を用うるに非ざるなり。固より受けて用いざる有り、悪んぞ拒みて受けざる者有らんや」と。
-
『韓非子』揚權第八凡そ聴の道は、溶として甚だ酔うが若し。...彼自ら之を離し、吾、因りて以て之を知る。
-
『驢鞍橋』卷上去る暁衆に向て曰く、何れも志は有れども真実起らずと見えたり。何とぞ此方より力を出し、性の肯ふ程授くべし。又曰く、耳如何程あきたるや、心元なし。能き耳を持ちたる者は、人の為めに宝也。因に去る者問、某如きは先づ自己を勤めて、人の為めに法を説かさるか增しかと存ず。此儀如何。師曰く、中々自己を抜かして妄に口を叩き廻はるは悪敷也。只自らも真実を起し人をも勧めて、真実を起さしむるがよき也。