呻吟語 / 内篇・應務・言を聽くに四つを知る
凡聽言,先要知言者人品,又要知言者意向,又要知言者識見,又要知言者氣質,則聽不爽矣。
新字:凡聴言,先要知言者人品,又要知言者意向,又要知言者識見,又要知言者気質,則聴不爽矣。
書き下し
凡そ言を聽くには、先づ言ふ者の人品を知るを要し、又た言ふ者の意向を知るを要し、又た言ふ者の識見を知るを要し、又た言ふ者の氣質を知るを要す。則ち聽くこと爽たがはず。
現代語訳
言葉を聞くときは、まず言う者の人品を知る必要があり、次に言う者の意向を知る必要があり、次に言う者の見識を知る必要があり、次に言う者の気質を知る必要があります。そうすれば聞き違いがありません。
解説
言葉を正しく受け取るための四条件を並べます。人品、意向、見識、気質。同じ言葉でも、誰がどんな狙いでどれだけ分かってどんな性質で言ったかで、意味が変わるということです。前に出てきた、良い言葉なら誰が言っても取れという段とは向きが違いますが、あちらは採用の話、こちらは解釈の話で棲み分けています。あちらは採用の話、こちらは解釈の話で棲み分けています。
この章句が説くこと
傾聴人品意向見識解釈
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