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詩経 / 小雅・甫田之什・鴛鴦

《鴛鴦》,刺幽王也。思古明王交於萬物有道,自奉養有節焉。 鴛鴦于飛,畢之羅之。君子萬年,福祿宜之。 鴛鴦在梁,戢其左翼。君子萬年,宜其遐福。 乘馬在廄,摧之秣之。君子萬年,福祿艾之。 乘馬在廄,秣之摧之。君子萬年,福祿綏之。

新字:《鴛鴦》,刺幽王也。思古明王交於万物有道,自奉養有節焉。 鴛鴦于飛,畢之羅之。君子万年,福禄宜之。 鴛鴦在梁,戢其左翼。君子万年,宜其遐福。 乗馬在廄,摧之秣之。君子万年,福禄艾之。 乗馬在廄,秣之摧之。君子万年,福禄綏之。

書き下し

鴛鴦(えんおう)は、幽王を刺るなり。古の明王、万物に交わるに道有り、自ら奉養するに節有りしを思う。 鴛鴦于(ここ)に飛ぶ、之を畢(あみ)し之を羅(あみ)す。君子万年、福禄之に宜し。 鴛鴦梁(やな)に在り、其の左翼を戢(おさ)む。君子万年、其の遐福(かふく)に宜し。 乗馬廄(うまや)に在り、之を摧(まぐさか)い之を秣(まぐさか)う。君子万年、福禄之を艾(やしな)う。 乗馬廄に在り、之を秣い之を摧う。君子万年、福禄之を綏(やす)んず。

現代語訳

「鴛鴦」の詩は、幽王をそしったものである。昔の聡明な王は、万物との関わり方に道があり、自分の暮らしを養うにも節度があったことを思ったのである。 おしどりが飛び交うのを、小さな網でも大きな網でも捕らえる。君子よ、万年までも、福と禄がふさわしくありますように。 おしどりが魚梁(やな)の上にいて、左の翼をたたんで休んでいる。君子よ、万年までも、遠く長く続く福がふさわしくありますように。 車を引く馬は廄にいて、刻んだまぐさを与え、穀物の飼い葉を与える。君子よ、万年までも、福と禄があなたを養いますように。 車を引く馬は廄にいて、穀物の飼い葉を与え、刻んだまぐさを与える。君子よ、万年までも、福と禄があなたを安らかにしますように。

解説

番(つがい)で寄り添うおしどりや、廄で飼い葉を与えられる馬の姿を歌い起こしに、君子の長寿と福禄を祝う短い詩である。梁の上で左の翼をたたんで休むおしどりの描写は細やかで、穏やかな暮らしを思わせる。毛序は、昔の明王が鳥獣を取るにも時と節度を守り、自らの養いにも節度があったことを思い、それを欠く幽王をそしる詩とする。網で捕るのも時にかない、馬に与えるのも過不足がない、という読みである。一方、朱熹はこれを諸侯が天子を祝福して答えた詩と読み、詩の言葉からも祝いの歌の姿が素直に見える。おしどりは後世、夫婦仲のよさの象徴となった。必要なだけを取り、与えるべきものを与える節度が、長い福の土台になるのである。

この章句が説くこと

詩経鴛鴦節度祝福馬

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