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詩経 / 国風・斉風・著

《著》,刺時也。時不親迎也。 俟我於著乎而,充耳以素乎而,尚之以瓊華乎而。 俟我於庭乎而,充耳以青乎而,尚之以瓊瑩乎而! 俟我於堂乎而,充耳以黃乎而,尚之以瓊英乎而!

新字:《著》,刺時也。時不親迎也。 俟我於著乎而,充耳以素乎而,尚之以瓊華乎而。 俟我於庭乎而,充耳以青乎而,尚之以瓊瑩乎而! 俟我於堂乎而,充耳以黄乎而,尚之以瓊英乎而!

書き下し

著(ちょ)は、時を刺るなり。時に親迎せざるなり。 我を著(ちょ)に俟(ま)つ、充耳(じゅうじ)は素を以てし、これに尚(くわ)うるに瓊華(けいか)を以てす。 我を庭に俟つ、充耳は青を以てし、これに尚うるに瓊瑩(けいえい)を以てす。 我を堂に俟つ、充耳は黄を以てし、これに尚うるに瓊英(けいえい)を以てす。

現代語訳

「著」の詩は、当時の風俗をそしったものである。当時、婿が自ら花嫁を迎えに行く親迎(しんげい)の礼が行われなかったことをいう。 わたしを門と屏(へい)の間で待っていてくれた人、耳を飾るひもは白い糸で、それに美しい瓊華(けいか)の玉を添えて。 わたしを中庭で待っていてくれた人、耳を飾るひもは青い糸で、それに美しい瓊瑩(けいえい)の玉を添えて。 わたしを座敷で待っていてくれた人、耳を飾るひもは黄色い糸で、それに美しい瓊英(けいえい)の玉を添えて。

解説

嫁ぐ女の目から、門の内、中庭、座敷と進むにつれて、そこで待っていてくれた婿の耳飾りの糸と玉が目に入る、という婚礼の場面を歌う。「充耳」は冠から耳の横に垂らす飾りで、白・青・黄の糸と玉の名を替えながら三章をくり返す。毛詩序は、当時、婿が自ら花嫁の家へ迎えに行く「親迎」の礼が行われなかったことをそしった詩と読み、鄭玄は、昔の礼を述べて今を刺ったものと解した。朱熹は、婿が妻を迎える婚礼の詩と素直に読んでいる。詩の言葉には批判の色はなく、花嫁が恥じらいながら顔を上げ、夫となる人の装いを一つずつ見ていく緊張と喜びが伝わる。礼は形式であると同時に、人が人を迎える心を目に見える形にしたものである。

この章句が説くこと

詩経斉婚礼親迎礼

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