詩経 / 国風・王風・大車
《大車》,刺周大夫也。禮義陵遲,男女淫奔,故陳古以刺今大夫不能聽男女之訟焉。 大車檻檻,毳衣如菼。豈不爾思?畏子不敢。 大車啍啍,毳衣如璊。豈不爾思?畏子不奔。 穀則異室,死則同穴。謂予不信,有如皦日!
新字:《大車》,刺周大夫也。礼義陵遅,男女淫奔,故陳古以刺今大夫不能聴男女之訟焉。 大車檻檻,毳衣如菼。豈不爾思?畏子不敢。 大車啍啍,毳衣如璊。豈不爾思?畏子不奔。 穀則異室,死則同穴。謂予不信,有如皦日!
書き下し
大車は、周の大夫を刺るなり。礼義陵遅(りょうち)し、男女淫奔す。故に古(いにしえ)を陳べて以て今の大夫の男女の訟(うった)えを聴く能わざるを刺るなり。 大車檻檻(かんかん)たり、毳衣(ぜいい)菼(たん)の如し。豈(あに)爾(なんじ)を思わざらんや、子を畏れて敢えてせず。 大車啍啍(とんとん)たり、毳衣璊(もん)の如し。豈爾を思わざらんや、子を畏れて奔らず。 穀(い)きては則ち室を異にするも、死しては則ち穴を同じくせん。予(われ)を信ならずと謂わば、皦日(きょうじつ)の如き有らん。
現代語訳
「大車」の詩は、周の大夫を風刺したものである。礼義はしだいに廃れ、男女が勝手に通じ合うようになった。そこで昔の立派な大夫のありさまを述べて、今の大夫が男女の争いごとを正しく裁けないことを刺ったのである。 大夫の大きな車がごろごろと音を立てて進み、その毛織りの衣は若い荻(おぎ)のような青緑色。あなたを思わないことがあろうか、ただあのお方が恐ろしくて思い切れないのだ。 大夫の大きな車がごとごとと重く進み、その毛織りの衣は赤い玉のような色。あなたを思わないことがあろうか、ただあのお方が恐ろしくて駆け落ちできないのだ。 生きているうちは別々の家に暮らしても、死んだら同じ墓穴に入ろう。私の言葉を信じないというのなら、あの輝く太陽にかけて誓おう。
解説
この章句が説くこと
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