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史記 / 淮南衡山列伝

夫荊楚彊勇輕悍,好作亂,乃自古記之矣。

新字:夫荊楚彊勇軽悍,好作乱,乃自古記之矣。

書き下し

夫れ荊楚は彊勇軽悍にして、好んで乱を作す、乃ち古より之を記す。

現代語訳

そもそも荊楚(楚の地方)の人々は強く勇ましく、軽はずみで荒々しく、好んで乱を起こすことは、昔から記されているとおりである。

解説

淮南衡山列伝の太史公曰の一節で、司馬遷が淮南・衡山の二王の謀反を総括する言葉の中にある一文です。淮南・衡山の地はかつての楚の地にあたり、司馬遷は、楚の人々は強く勇ましいが軽はずみで荒々しく、昔から乱を起こしやすいと記されてきたと述べます。この前後で司馬遷は、二王は高祖の血を引く骨肉でありながら臣下としての道を守れなかったが、それは王だけの罪ではなく、土地の気風と、周りで謀反をけしかけた臣下たちにも原因があると論じています。個人の過ちを、その人を取り巻く環境や周囲の人々との関係からも見ようとする視点です。組織の不祥事でも、当事者だけを責めるのではなく、その職場の気風や周囲の働きかけにまで目を向ける必要があると気づかせてくれます。

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