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史記 / 管蔡世家

管叔鮮、蔡叔度者,周文王子而武王弟也。

書き下し

管叔鮮・蔡叔度は、周の文王の子にして武王の弟なり。

現代語訳

管叔鮮と蔡叔度は、周の文王の子であり、武王の弟である。

解説

管蔡世家の書き出しの一文です。管叔鮮と蔡叔度は、周の文王の子で武王の弟にあたります。二人は武王の死後、幼い成王を補佐した兄の周公旦を疑い、殷の遺民を率いる武庚と組んで反乱を起こしたことで知られています。この世家は、反乱を起こして滅びた管叔と、罪を許された蔡叔の子孫が立てた蔡、さらに同じ文王の子である曹叔振鐸の曹の歴史をまとめたものです。司馬遷は冒頭で、まず二人が王族の兄弟であることを確認し、身内同士の争いがこの物語の出発点であることを示しています。この後に文王の十人の子の名が並べられ、兄弟それぞれの行く末が語られていきます。身内や近しい間柄だからこそ、疑いが生じたときに深刻な対立に発展しやすいことは、同族経営の企業でもよく見られる構図だと言えるでしょう。

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