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潜夫論 / 交際

故死可為也,處之難爾。龐勳、勃貂,一旦見收,亦立為義報,況累舊乎?故鄒陽稱之曰:「桀之狗可使吠堯,蹠之客可使刺由。」豈虛言哉!

新字:故死可為也,処之難爾。龐勲、勃貂,一旦見収,亦立為義報,況累旧乎?故鄒陽称之曰:「桀之狗可使吠堯,蹠之客可使刺由。」豈虚言哉!

書き下し

故に死は為すべきも、之に処するは難きのみ。龐勳・勃貂は、一旦収めらるれば、亦た立ちどころに義の為に報ゆ。況んや旧に累ぬる者をや。故に鄒陽之を称して曰く、「桀の狗は堯に吠えしむべく、蹠の客は由を刺さしむべし」と。豈に虚言ならんや。

現代語訳

ですから、死ぬこと自体は成し遂げられても、恩を受けた者にどう報いるかは難しいものです。龐勳や勃貂は、ひとたび召し抱えられると、すぐに義のために報いました。まして長い付き合いのある者ならなおさらです。それゆえ鄒陽はこう言いました。「桀の犬に堯へ吠えさせることもでき、盗跖の客に許由を刺させることもできる」と。これがどうして偽りの言葉でしょうか。

解説

前段の恩に報いる刺客たちの話を受け、死そのものよりも恩にどう処するかが難しいと続けています。龐勳と勃貂が召し抱えられてすぐに義で報いたのだから、長年の縁がある者ならなおさらだという推論です。鄒陽の言葉は、犬が主人のために誰にでも吠えるように、人は自分を取り立ててくれた相手のために働くという意味で引かれているようです。つまり忠誠は人柄だけでなく、誰がどう遇したかに左右されるということでしょう。経営者や管理職にとっては、部下の働きぶりは日ごろの待遇や信頼の示し方の映し鏡だという視点になります。人を使うなら、まず自分がどれだけ誠実に遇しているかを省みる必要があるでしょう。

この章句が説くこと

交際報恩忠誠用人信頼潜夫論

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