千字文 / 『千字文』才人の例と結びの助字
布射遼丸 嵇琴阮嘯 恬筆倫紙 鈞巧任釣 釋紛利俗 並皆佳妙 毛施淑姿 工顰妍笑 年矢每催 曦暉朗耀 璇璣懸斡 晦魄環照 指薪修祜 永綏吉劭 矩步引領 俯仰廊廟 束帶矜莊 徘徊瞻眺 孤陋寡聞 愚蒙等誚 謂語助者 焉哉乎也
新字:布射遼丸 嵇琴阮嘯 恬筆倫紙 鈞巧任釣 釈紛利俗 並皆佳妙 毛施淑姿 工顰妍笑 年矢毎催 曦暉朗耀 璇璣懸斡 晦魄環照 指薪修祜 永綏吉劭 矩歩引領 俯仰廊廟 束帯矜荘 徘徊瞻眺 孤陋寡聞 愚蒙等誚 謂語助者 焉哉乎也
書き下し
布は射、遼は丸 嵇は琴、阮は嘯 恬は筆、倫は紙 鈞は巧、任は釣 紛を釈き俗を利するは 並びに皆佳妙なり 毛施の淑姿は 顰を工み笑を妍しくす 年の矢は毎に催し 曦暉は朗らかに耀く 璇璣は懸り斡り 晦魄は環り照らす 薪を指して祜を修め 永く綏んじ吉く劭む 矩のごとく歩み領を引き 廊廟に俯仰す 帯を束ねて矜び荘かに 徘徊し瞻眺す 孤陋にして寡聞なれば 愚蒙は誚りに等し 語助と謂う者は 焉・哉・乎・也なり
現代語訳
呂布は弓、熊宜遼は玉乗り、嵇康は琴、阮籍は嘯の名手でした。 蒙恬は筆、蔡倫は紙、馬鈞は機巧、任公子は釣りをつくりました。 もつれを解き、世のためになる働きは、いずれも優れて妙です。 毛嬙と西施の美しい姿は、眉をひそめる様も巧みで、微笑む様も麗しいものです。 歳月の矢は絶えず急かし、日の光は明るく輝きます。 北斗の璇璣は懸かって回り、月は欠けても巡り巡って照らします。 薪を燃やすように徳を修めて福を積み、永く安らぎ吉に励みなさい。 矩のように正しく歩み、襟元を正して、朝廷で身を処しなさい。 帯を締めて慎み深く厳かにふるまい、ゆるりと歩んで眺めなさい。 見聞が少なく狭い者は、愚かで物を知らない人と変わらず、そしりを受けます。 語の助けと言われる字は、焉・哉・乎・也です。
解説

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