千字文 / 『千字文』始めを篤く終わりを慎む
川流不息 淵澄取映 容止若思 言辭安定 篤初誠美 慎終宜令 榮業所基 籍甚無竟 學優登仕 攝職從政 存以甘棠 去而益詠
新字:川流不息 淵澄取映 容止若思 言辞安定 篤初誠美 慎終宜令 栄業所基 籍甚無竟 学優登仕 摂職従政 存以甘棠 去而益詠
書き下し
川は流れて息まず 淵は澄みて映を取る 容止は思うが若く 言辞は安定なり 初めを篤くするは誠に美なり 終りを慎むは宜しく令かるべし 栄業の基とする所 籍甚として竟まり無し 学優なれば登りて仕え 職を摂り政に従う 存するに甘棠を以てし 去りて益ます詠ず
現代語訳
川は流れてやむことがなく、淵は澄んで姿をくっきり映します。 立ち居振る舞いは思慮深いようにし、言葉づかいは落ち着かせなさい。 始めを大切にするのは確かに立派ですが、終わりを慎むのはさらに善いことです。 これが栄達と事業の土台であり、名声は盛んにひろがって尽きることがありません。 学問が優れていれば仕官し、職務を引き受けて政治に携わります。 召公は甘棠の木の下で政を行い、世を去ってからも民は一層その徳をうたいました。
解説
流れる川と澄んだ淵は、休まず続ける努力と、心を澄ませる在り方の比喩です。「初めを篤くし、終わりを慎む」は、物事を始める熱意だけでなく、締めくくりの慎重さも求めています。終わりまで気を抜かないことの難しさは、プロジェクトでも引き継ぎでも共通しています。甘棠の故事は、周の召公が木の下で民の訴えを聞いたことを偲んで、のちの人々が歌った話で、去った後に徳が語り継がれる統治の姿を示します。学んで仕えるという流れは、学びが仕事につながる当時の筋道です。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
川流不息淵澄取映容止若思篤初慎終学優登仕甘棠
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