導師導古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

省諐録 / 第4・5条

自古懷忠被罪者。何限。吾無怨焉。但猶可及爲之時。而不爲。將使病弊至於不可復救。是則可悲已。縱予今日死。天下後世。當有公論。予又何悔何恨。

新字:自古懐忠被罪者。何限。吾無怨焉。但猶可及為之時。而不為。将使病弊至於不可復救。是則可悲已。縦予今日死。天下後世。当有公論。予又何悔何恨。

書き下し

古より忠を懷きて罪を被る者、何ぞ限らん。吾怨むこと無し。但だ猶ほ之を爲すに及ぶべきの時にして、爲さざれば、將に病弊をして復た救ふべからざるに至らしめんとす。是れ則ち悲しむべきのみ。縱ひ予今日死すとも、天下後世、當に公論有るべし。予又何をか悔い何をか恨まん。

現代語訳

昔から、忠義を抱いて罪を受けた者は、数えきれないほどいます。私は怨みません。ただ、まだ手を打てる時に打たなければ、病弊はもはや救えないところまで行きつこうとしています。それこそが悲しむべきことです。たとえ私が今日死んだとしても、天下後世にはきっと公論があるでしょう。私は何を悔い、何を恨むことがありましょうか。

解説

忠を抱いて罪を受けた者は古来数多く、自分はそれを怨まないと述べる条です。悲しむべきは、まだ手を打てる時に打たなければ、病弊が救えないところまで進んでしまうことだと言います。たとえ今日死んでも、天下後世に公論があるだろうから、悔いも恨みもないとも続けます。ここでの「病弊」が具体的に何を指すかは、この段の本文だけでは分かりません。第4・5条は二つの条を合わせた段です。手遅れになる前に動くべきか、という問題は、組織でも不祥事や構造的な課題を前に何度も現れます。評価を恐れて黙るより、時機のうちに動くことの意味を考えさせます。

この章句が説くこと

公論悔いなし時機病弊後世省諐録

関連する章句

『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る
本2冊(人生の方程式・人生の教科書)+師導1か月=700円 本を見る