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三十六計 / 第六套 敗戰計・第卅四計・苦肉計

人不自害,受害必真;假真真假,間以得行。童蒙之吉,順以巽也。 【按語】間者,使敵人相疑也;反間者,因敵人之疑,而實其疑也;苦肉計者,蓋假作自間以間人也。凡遣與己有隙者以誘敵人,約為響應,或約為共力者,皆苦肉計之類也。如:鄭武公伐胡而先以女妻胡君,並戮關其思;韓信下齊而驪生遭烹。

新字:人不自害,受害必真;仮真真仮,間以得行。童蒙之吉,順以巽也。 【按語】間者,使敵人相疑也;反間者,因敵人之疑,而実其疑也;苦肉計者,蓋仮作自間以間人也。凡遣与己有隙者以誘敵人,約為響応,或約為共力者,皆苦肉計之類也。如:鄭武公伐胡而先以女妻胡君,並戮関其思;韓信下斉而驪生遭烹。

書き下し

人は自ら害せず、害を受くれば必ず真なり。真を仮り偽を真とし、間以て行わる。童蒙の吉は、順いて巽うなり。 【按語】間なる者は、敵人をして相疑わしむるなり。反間なる者は、敵人の疑いに因りて、其の疑いを実にするなり。苦肉計なる者は、蓋し自間を仮作して以て人を間するなり。凡そ己と隙有る者を遣わして以て敵人を誘い、約して響応を為し、或いは約して共力を為す者は、皆苦肉計の類なり。如えば、鄭の武公、胡を伐つに、先ず女を以て胡君に妻あわせ、並びに関其思を戮す。韓信、斉を下すに、酈生烹らる。

現代語訳

人は自分を傷つけないものだから、傷を受ければそれは本物だと思われる。真を借りて偽を真に見せれば、間者の働きが通る。童蒙の吉は、素直に従うところにある。 【按語】間とは、敵に互いを疑わせることです。反間とは、敵の疑いを利用して、その疑いを確かなものにすることです。苦肉計とは、おそらく、自分を間者に見立てて人に疑いをかけることです。およそ、自分と不和のある者を遣わして敵を誘い、呼応する約束をし、あるいは協力を約束する場合は、すべて苦肉計の類です。たとえば、鄭の武公が胡を討とうとしたとき、まず娘を胡の君に嫁がせ、さらに関其思を殺しました。韓信が斉を下したとき、酈生が煮殺されました。

解説

自分を傷つけて見せ、敵に本物だと信じさせる計です。人は自分を傷つけないという常識を逆手に取ります。按語は、間、反間、苦肉計の順に整理し、自分と不和にある者を使って敵を誘う手口を苦肉計の類とします。故事は、鄭の武公が娘を胡君に嫁がせた後、胡を討つために、胡を討つよう進言した家臣の関其思を殺して胡を安心させた話です。韓信が斉を下したときに酈食其が煮殺された話も挙げています。仕事に置き換えると、犠牲を払って信頼を示すという意味では、取引先との関係で自社が損を引き受けて信用を得る場面に通じますが、人の命や名誉を犠牲にする使い方は許されません。損失を引き受ける覚悟の示し方として慎重に読むべき計です。

この章句が説くこと

苦肉計自害間鄭の武公韓信酈生

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