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三十六計 / 第五套 並戰計・第廿五計・偷樑換柱

頻更其陣,抽其勁旅,待其自敗,而後乘之,曳其輪也。 【按語】陣有縱橫,天衡為樑,地軸為柱。樑柱以精兵為之,故觀其陣,則知精兵之所在。共戰他敵時,頻更其陣,暗中抽換其精兵,或竟代其為樑柱;勢成陣塌,遂兼其兵。並此敵以擊他敵之首策也。

新字:頻更其陣,抽其勁旅,待其自敗,而後乗之,曳其輪也。 【按語】陣有縦横,天衡為梁,地軸為柱。梁柱以精兵為之,故観其陣,則知精兵之所在。共戦他敵時,頻更其陣,暗中抽換其精兵,或竟代其為梁柱;勢成陣塌,遂兼其兵。並此敵以撃他敵之首策也。

書き下し

頻りに其の陣を更え、其の勁旅を抽き、其の自ら敗るるを待ちて、而る後に之に乗ず、其の輪を曳くなり。 【按語】陣に縦横有り、天衡を樑と為し、地軸を柱と為す。樑柱は精兵を以て之を為す、故に其の陣を観れば、則ち精兵の所在を知る。他の敵と共に戦うとき、頻りに其の陣を更え、暗中に其の精兵を抽換し、或いは竟に代わりて其の樑柱と為る。勢い成り陣塌るれば、遂に其の兵を兼ぬ。此の敵を並せて以て他の敵を撃つの首策なり。

現代語訳

たびたび相手の陣形を入れ替えさせ、その精強な軍勢を抜き取り、相手が自ら崩れるのを待って、それから乗じる。車の輪を引いて止めるようなものである。 【按語】陣には縦と横があり、天衡を梁とし、地軸を柱とします。梁と柱は精兵で作るので、その陣を観察すれば、精兵がどこにいるかが分かります。他の敵と共に戦うとき、たびたび味方の陣を替えさせ、ひそかにその精兵を入れ替えて抜き取り、さらには自分が代わって梁や柱となります。勢いが成って陣が崩れれば、そのまま相手の兵を併せ取ります。これは、この味方を併合して他の敵を撃つための第一の策です。

解説

家の梁や柱を抜き換えるように、組織の要を気づかれないうちに入れ替える計です。按語によれば、陣形の梁と柱になるのは精兵で、その配置を見れば強い部隊の所在が分かります。共に戦っている味方の陣を何度も組み替えさせ、その間に精兵を抜き取り、時には自分が代わって梁や柱になる、というのです。仕事に置き換えると、提携先や協業の現場で中核の役割を担う人材や技術を、徐々に自社が担う形に移していく、という筋書きになります。ただし、これは味方を取り込む手法の説明であり、そのまま実行すれば信義に反します。実際には、自社の要を他社に握られないよう点検するための警句として読むのが適切です。

この章句が説くこと

偸梁換柱陣梁柱精兵味方

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