三十六計 / 第三套 攻戰計・第十六計・欲擒故縱
逼則反兵;走則減勢。緊隨勿迫。累其氣力,消其鬥志,散而后擒,兵不血刃。需,有孚,光。 【按語】所謂縱著,非放之也,隨之,而稍鬆之耳。「窮寇勿追」,亦即此意。蓋不追者,非不隨也,不迫之而已。武侯之七縱七擒,即縱而隨之,故躡輾轉推進,至於不毛之地。武侯之七縱,其意在拓地,在借孟獲以服諸蠻,非兵法也。故論戰,則擒者不可復縱。
新字:逼則反兵;走則減勢。緊随勿迫。累其気力,消其鬥志,散而后擒,兵不血刃。需,有孚,光。 【按語】所謂縦著,非放之也,随之,而稍鬆之耳。「窮寇勿追」,亦即此意。蓋不追者,非不随也,不迫之而已。武侯之七縦七擒,即縦而随之,故躡輾転推進,至於不毛之地。武侯之七縦,其意在拓地,在借孟獲以服諸蠻,非兵法也。故論戦,則擒者不可復縦。
書き下し
逼れば則ち兵を反し、走れば則ち勢を減ず。緊く隨ひて迫る勿かれ。其の氣力を累(つか)れしめ、其の鬪志を消し、散じて後に擒へれば、兵、血に刃せず。需は孚有りて光(おほ)いなり。 【按語】所謂縱著は、之を放つに非ざるなり、隨ひて、稍や之を鬆(ゆる)むるのみ。「窮寇は追ふ勿かれ」とは、亦た即ち此の意なり。蓋し追はざる者は、隨はざるに非ず、之に迫らざるのみ。武侯の七縱七擒は、即ち縱ちて之に隨ふ、故に輾轉として推進し、不毛の地に至る。武侯の七縱は、其の意、地を拓くに在り、孟獲を借りて以て諸蠻を服せしむるに在りて、兵法に非ざるなり。故に戰を論ずれば、則ち擒へたる者は復た縱つべからず。
現代語訳
追い詰めれば敵は反撃してくる。逃げるのを放っておけば、その勢いは衰える。ぴったりついて行きながら、迫ってはならない。敵の気力を疲れさせ、闘志を消し、散らしてから捕らえれば、刃に血をつけることなく勝てる。「需」の卦に、信頼があれば大いに輝く、とある。 【按語】いわゆる縱著(放つこと)は、逃がすことではなく、あとをついて行きつつ、少し緩めるだけのことです。「追い詰められた敵は追うな」というのも、この意味です。追わないというのは、ついて行かないのではなく、迫らないだけです。諸葛亮の七縱七擒は、放ってはあとをついて行くことで、そのため敵の地を転々と進軍し、不毛の地にまで至りました。諸葛亮の七縱の本意は、領土を広げ、孟獲を通じて南方の諸部族を服従させることにあり、兵法として用いたものではありません。したがって戦いについて論じるなら、一度捕らえた者を再び放ってはいけません。
解説
この章句が説くこと
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