三十六計 / 第一套 勝戰計・第三計・借刀殺人
敵已明,友未定,引友殺敵,不自出力,以損推演。 【按語】敵象已露,而另一勢力更張,將有所為,便應借此力以毀敵人。如:鄭桓公將欲襲鄶,先向鄶之豪傑、良臣、辨智、果敢之士,盡書姓名,擇鄶之良田賂之,為官爵之名而書之,因為設壇場郭門之處而埋之,釁之以雞豭,若盟狀。鄶君以為內難也,而盡殺其良臣。桓公襲鄶,遂取之。諸葛亮之和吳拒魏,及關羽圍樊、襄,曹欲徙都,懿及蔣濟說曹曰:「劉備、孫權外親內疏,關羽得志,權心不願也。可遣人躡其後,許割江南以封權,則樊圍自釋。」曹從之,羽遂見擒。
新字:敵已明,友未定,引友殺敵,不自出力,以損推演。 【按語】敵象已露,而另一勢力更張,将有所為,便応借此力以毀敵人。如:鄭桓公将欲襲鄶,先向鄶之豪傑、良臣、弁智、果敢之士,尽書姓名,択鄶之良田賂之,為官爵之名而書之,因為設壇場郭門之処而埋之,釁之以鶏豭,若盟状。鄶君以為内難也,而尽殺其良臣。桓公襲鄶,遂取之。諸葛亮之和呉拒魏,及関羽囲樊、襄,曹欲徙都,懿及蒋済説曹曰:「劉備、孫権外親内疏,関羽得志,権心不願也。可遣人躡其後,許割江南以封権,則樊囲自釈。」曹従之,羽遂見擒。
書き下し
敵已に明らかに、友未だ定まらず、友を引きて敵を殺し、自ら力を出さず、損を以て推演す。 【按語】敵象已に露はれ、而して另に一勢力更に張り、將に爲す所有らんとすれば、便ち當に此の力を借りて以て敵人を毀つべし。如へば、鄭の桓公、將に鄶を襲はんと欲し、先づ鄶の豪傑、良臣、辨智、果敢の士に向かひて、盡く姓名を書し、鄶の良田を擇びて之に賂ひ、官爵の名を爲して之を書し、因りて爲に壇場を郭門の處に設けて之を埋め、之に雞豭を釁り、盟の狀の若くす。鄶君以て内難と爲し、而して盡く其の良臣を殺す。桓公鄶を襲ひ、遂に之を取る。諸葛亮の吳と和して魏を拒ぐ、及び關羽の樊、襄を圍むや、曹徙都せんと欲し、懿及び蔣濟、曹に説きて曰く、「劉備、孫權は外は親しく内は疏なり。關羽志を得れば、權の心は願はざるなり。人を遣はして其の後を躡ましむべし。江南を割きて以て權に封ずるを許さば、則ち樊の圍自ら釋けん」と。曹之に從ひ、羽遂に擒へらる。
現代語訳
敵の様子ははっきりしているが、味方になる勢力はまだ定まっていない。そこで味方を引き込んで敵を討たせ、自分では力を出さず、「損」の卦の理によって事を運ぶ。 【按語】敵の姿がすでに現れ、別の一勢力がさらに勢いを増して何かをしようとしているなら、その力を借りて敵を打ち破るべきです。たとえば、鄭の桓公が鄶を襲おうとしたとき、まず鄶の豪傑・良臣・知恵者・果敢な士の名をすべて書き出し、鄶の良い田を選んで彼らに贈ることにして、官爵の名もそれぞれ書きつけました。そして城門の外に壇を設けてその名簿を埋め、鶏と豚の血を注いで、まるで盟約を結んだかのように見せました。鄶の君主はこれを内部の謀反と思い、その良臣をことごとく殺しました。桓公は鄶を襲い、ついにこれを奪いました。また、諸葛亮が呉と和して魏に対抗したこと、関羽が樊・襄陽を囲んだとき曹操が都を移そうとしたことがあります。司馬懿と蔣済は曹操にこう説きました。「劉備と孫権は表向きは親しくても内心は疎遠です。関羽が思いを遂げることを、孫権は望んでいません。人を遣わして関羽の背後を衝かせ、江南の地を孫権に与えると約束すれば、樊の包囲は自然に解けるでしょう」と。曹操はこれに従い、関羽はついに捕らえられました。
解説
この章句が説くこと
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