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長短経 / 三国権

初、孫權之討侯也、遣使報魏云、「欲討闗某自效、乞不漏露。令某冇備、羣臣咸言宻之是宜。」董昭曰、「軍事尚權、期於合宜。宜露其事。某聞權上、即當還護其城、圍得速解、便獲其利。可使兩賊相持、以待其弊若宻而不露、使權得志、非計之上也。」乃使射書於圍中及侯屯内。侯猶豫未去。陸遜至、破江陵。侯走至臨沮、為吴將潘璋所殺也。〕

新字:初、孫権之討侯也、遣使報魏云、「欲討関某自効、乞不漏露。令某冇備、羣臣咸言密之是宜。」董昭曰、「軍事尚権、期於合宜。宜露其事。某聞権上、即当還護其城、囲得速解、便獲其利。可使両賊相持、以待其弊若密而不露、使権得志、非計之上也。」乃使射書於囲中及侯屯内。侯猶予未去。陸遜至、破江陵。侯走至臨沮、為呉将潘璋所殺也。〕

書き下し

初め、孫権の侯を討つや、使いを遣わして魏に報じて云う「関某を討ちて自ら效さんと欲す。乞う、漏露せざれ。某をして備え有らしめん」と。群臣咸な之を密にするは是れ宜しと言う。董昭曰く「軍事は権を尚び、宜しきに合うを期す。宜しく其の事を露すべし。某、権の上ると聞かば、即ち当に還りて其の城を護るべし。囲み速やかに解くを得ば、便ち其の利を獲ん。両賊をして相持せしめ、以て其の弊を待つべし。若し密にして露さず、権をして志を得しむるは、計の上に非ざるなり」と。乃ち書を囲中及び侯の屯内に射しむ。侯猶予して未だ去らず。陸遜至りて、江陵を破る。侯走りて臨沮に至り、呉の将潘璋の殺す所と為るなり。〕

現代語訳

はじめ孫権が関羽を討とうとしたとき、魏に使者を送って言った。「関羽を討って魏のために働きたい。どうかこのことを漏らさないでほしい。関羽に備えられてしまう」。魏の群臣は皆、秘密にするのがよいと言った。董昭は言った。「軍事は臨機応変を尊び、状況に合うことを目指すものです。この件は漏らすべきです。関羽が孫権が攻め上ってくると聞けば、すぐに引き返して城を守るでしょう。樊の囲みがすぐ解ければ、その利を得られます。二つの賊を張り合わせて、疲れるのを待てばよい。秘密にして漏らさず、孫権の思いどおりにさせるのは、上策ではありません」。そこで手紙を矢につけて、囲まれた樊の城内と関羽の陣中に射込ませた。関羽はためらって去らなかった。陸遜が来て江陵を破り、関羽は逃げて臨沮に至り、呉の将潘璋に殺された。〕

解説

孫権は魏に秘密を守れと頼みましたが、董昭は同盟者の頼みより自国の利を優先します。漏らせば関羽は樊の囲みを解いて帰り、魏は助かる。しかも関羽と孫権がぶつかって互いに消耗する。味方のふりをした相手の秘密は、自分に都合よく使える札になるのです。一方の関羽は、知らされても決断できずにためらった。情報が届いても、動けなければ役に立たないことも、この結末は示しています。

この章句が説くこと

三国権董昭孫権関羽情報漁夫の利

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