三字経 / 『三字経』学んで行い、名を後世に
幼而學,壯而行,上致君,下澤民; 揚名聲,顯父母,光於前,垂於後。 人遺子,金滿籯,我教子,惟一經; 勤有功,戲無益,戒之哉,宜勉力。
新字:幼而学,壮而行,上致君,下沢民; 揚名声,顕父母,光於前,垂於後。 人遺子,金満籯,我教子,惟一経; 勤有功,戯無益,戒之哉,宜勉力。
書き下し
幼にして学び、壮にして行い、上は君を致し、下は民に沢す。 名声を揚げ、父母を顕し、前に光り、後に垂る。 人は子に遺すに、金は籯に満つ。我は子に教うるに、惟だ一経のみ。 勤むるは功有り、戯れは益無し。之を戒めよ、宜しく勉力すべし。
現代語訳
幼いときに学び、壮年になって実行し、上は君主を助け、下は民に恵みを施します。 名声を揚げて、父母の名を顕し、先祖に光をもたらし、後の世に残します。 人は子に、金を籠いっぱいに遺します。私は子に、ただ一つの経書を教えます。 勤めれば功があり、遊びには益がありません。これを戒め、努めなさい。
解説
全体の結びです。学んで、行い、世に尽くし、名を残すという流れでまとめています。「金満籯、不如教子一経」は、『漢書』の韋賢の故事にちなむ言い方です。名声で父母を顕すという親孝行の観念には、当時の家制度の色が出ています。それでも、財産よりも学ぶ力を遺すという価値観は、現代の教育観にもそのまま通じます。経営者が事業を渡すとき、金や株よりも、判断の基準と学ぶ姿勢を残すという読み方もできます。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
学而行揚名金満籯一経勤有功
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