三字経 / 『三字経』口で誦し心で考える
口而誦,心而惟,朝於斯,夕於斯。 昔仲尼,師項橐,古聖賢,尚勤學; 趙中令,讀魯論,彼既仕,學且勤; 披蒲編,削竹簡,彼無書,且知勉;
新字:口而誦,心而惟,朝於斯,夕於斯。 昔仲尼,師項橐,古聖賢,尚勤学; 趙中令,読魯論,彼既仕,学且勤; 披蒲編,削竹簡,彼無書,且知勉;
書き下し
口にして誦し、心にして惟え、朝に斯に、夕に斯に。 昔、仲尼は項橐を師とし、古の聖賢すら尚お勤め学ぶ。 趙中令は魯論を読み、彼は既に仕うるも、学びて且つ勤む。 蒲を披き編み、竹を削って簡と為し、彼に書無きも、且つ勉むるを知る。
現代語訳
口で唱え、心で考え、朝にもこれ、夕べにもこれを行いなさい。 昔、孔子は項橐を師としました。昔の聖人賢人でも、なお勤めて学びました。 趙中令は『論語』を読み、すでに宰相として仕えながら、学んで怠りませんでした。 蒲の葉を広げて綴り、竹を削って札とした人もいます。書物がなくても、努めることを知っていたのです。
解説
勤学の故事の始まりです。孔子が七歳の項橐に教えを受けたという話は、『戦国策』などに見えます。趙中令は宋の宰相、趙普で、『論語』半部で天下を治めたという逸話があります。蒲を編んだのは前漢の路温舒、竹を削ったのは公孫弘の故事とされます。口で唱え心で考える二段構えは、読むだけで終わらせず、反復して自分のものにする方法です。地位が上がっても、環境が足りなくても、学びは続けられるという励ましです。

人生を、一行の式にしてみた。
志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。
本の中身を見るこの章句が説くこと
勤学項橐趙中令蒲編竹簡
関連する章句
-
三字経・『三字経』懸梁刺股と螢雪頭は梁に懸け、錐もて股を刺す。彼は教えられずして、自ら勤苦す。 囊に螢を入れるが如く、雪に映すが如し。家貧しと雖も、学は輟まず。 薪を負うが如く、角に掛けるが如し。身は労すと雖も、猶お苦学す。
-
三字経・『三字経』読書の順序と四書凡そ蒙を訓うるには、須く講究すべし。訓詁を詳らかにし、句読を明らかにす。 学を為す者は、必ず初め有り。孝経より四書に至る。 論語は二十篇、群弟子、善言を記す。 孟子は七篇にして止み、道徳を講じ、仁義を説く。
-
三字経・『三字経』学んで行い、名を後世に幼にして学び、壮にして行い、上は君を致し、下は民に沢す。 名声を揚げ、父母を顕し、前に光り、後に垂る。 人は子に遺すに、金は籯に満つ。我は子に教うるに、惟だ一経のみ。 勤むるは功有り、戯れは益無し。之を戒めよ、宜しく勉力すべし。
-
三字経・『三字経』教えない責任と学ぶ意味養いて教えざるは、父の過ち。教えて厳ならざるは、師の惰りなり。 子学ばざるは、宜しき所に非ず。幼にして学ばざれば、老いて何をか為さん。 玉琢かざれば、器を成さず。人学ばざれば、理を知らず。 人の子と為りて、方に少き時、師友に親しみ、礼儀を習え。
-
三字経・『三字経』三伝と諸子、史書へ三伝は、公羊有り、左氏有り、穀梁有り。 経既に明らかなれば、方に子を読み、其の要を撮り、其の事を記せ。 五子は、荀・楊有り、文中子、及び老・荘なり。 経・子通ずれば、諸史を読み、世系を考えて、終始を知れ。
-
三字経・『三字経』孝悌から数と名へ首めは孝弟、次は見聞。某の数を知り、某の名を識る。 一にして十、十にして百、百にして千、千にして万。