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論衡 / 『論衡』辨祟篇第七十二・禍福の命と人の行いを分ける

人之於世、禍福有命;人之操行、亦自致之。其安居無為、禍福自至、命也。其作事起功、吉凶至身、人也。人之疾病、希有不由風濕與飲食者。當風臥濕、握錢問祟;飽飯饜食、齋精解禍。

新字:人之於世、禍福有命;人之操行、亦自致之。其安居無為、禍福自至、命也。其作事起功、吉凶至身、人也。人之疾病、希有不由風湿与飲食者。当風臥湿、握銭問祟;飽飯饜食、斎精解禍。

書き下し

人の世に於けるや、禍福に命有り。人の操行も、亦た自ら之を致す。其の安居して為す無きに、禍福自ずから至るは、命なり。其の事を作し功を起こして、吉凶の身に至るは、人なり。人の疾病は、風湿と飲食とに由らざる者希なり。風に当たり湿に臥して、銭を握りて祟りを問い、飽くまで飯い食に饜きて、精を斎して禍を解く。

現代語訳

人がこの世で出会う禍福には、天命によるものがあります。しかし、人の行いが自分で招くものもあります。何もせずおとなしく暮らしているのに禍福が自然に訪れるのは命によるもの、事を起こし仕事を興して吉凶が身に及ぶのは人によるものです。人の病は、風や湿気、飲食に由来しないものはまれです。風に吹かれ湿った所に寝ておきながら銭を握って祟りを占い、満腹になるまで食べておきながら身を清めて災いを解こうとします。

解説

王充は人の寿命や運に天命があることを認める一方で、その結果が自分の行いから生じる部分は人の責任だと分けています。病の多くは風や湿気、食べ過ぎから起こるのに、人は祟りを占って原因を外に求める、という皮肉です。仕事でも、不調の原因をめぐる話は、運や空気のせいと自分の行動のせいが混ざりがちです。変えられない部分と変えられる部分を切り分け、変えられる部分から手をつける。この線引きが、嘆きを具体的な改善に変えてくれます。
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この章句が説くこと

命操行風湿飲食祟り責任

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