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論衡 / 『論衡』卜筮篇第七十一・同じ兆しでも読みが分かれる

魯將伐越、筮之、得鼎折足、子貢占之以為凶。何則?鼎而折足、行用足、故謂之凶。孔子占之以為吉、曰:「越人水居、行用舟不用足、故謂之吉。」

新字:魯将伐越、筮之、得鼎折足、子貢占之以為凶。何則?鼎而折足、行用足、故謂之凶。孔子占之以為吉、曰:「越人水居、行用舟不用足、故謂之吉。」

書き下し

魯、将に越を伐たんとして、之を筮し、鼎の足を折るを得たり。子貢、之を占いて以て凶と為す。何となれば、鼎にして足折るれば、行くに足を用う、故に之を凶と謂う。孔子、之を占いて以て吉と為し、曰わく、「越人は水に居り、行くに舟を用いて足を用いず、故に之を吉と謂う」と。

現代語訳

魯が越を討とうとして占い、「鼎の足が折れる」という卦が出ました。子貢はこれを占って凶としました。なぜなら、鼎の足が折れれば、行くには足を使うのに、それが使えなくなるからです。孔子はこれを占って吉とし、言いました。「越の人は水辺に住み、行くには舟を使って足は使わない。だから吉と言うのだ。」

解説

同じ「鼎の足が折れる」という卦を、子貢は歩けなくなるから凶、孔子は越が水の国で舟を使うから吉と読みました。王充は続く箇所で、魯が越に勝ったと伝えています。彼の主張は、占いそのものより読み手の力量にあり、兆しが同じでも、相手の条件を踏まえて読めるかどうかで結論が逆になる、というものです。経営でも、同じ数字や出来事を見て、自社の前提のまま読む人と、相手の事情まで含めて読む人では打ち手が変わります。前提を一度変えて眺める習慣が役に立ちます。
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この章句が説くこと

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