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礼記 / 聘義

君使士迎于竟,大夫郊勞,君親拜迎于大門之內而廟受,北面拜貺,拜君命之辱,所以致敬也。敬讓也者,君子之所以相接也。故諸侯相接以敬讓,則不相侵陵。

新字:君使士迎于竟,大夫郊労,君親拝迎于大門之内而廟受,北面拝貺,拝君命之辱,所以致敬也。敬譲也者,君子之所以相接也。故諸侯相接以敬譲,則不相侵陵。

書き下し

君、士をして竟(さかい)に迎えしめ、大夫郊労(こうろう)し、君親ら大門の内に拝迎して廟に受け、北面して貺(きょう)を拝し、君命の辱(かたじけな)きを拝するは、敬を致す所以なり。敬譲なる者は、君子の相接する所以なり。故に諸侯相接するに敬譲を以てすれば、則ち相侵陵(しんりょう)せず。

現代語訳

使者が来ると、主国の君主は士を国境まで遣わして迎えさせ、大夫を都の郊外まで出して労(ねぎら)わせ、君主みずから大門の内側で拝して迎え、廟において聘の礼を受け、北を向いて相手国の君主からの賜り物を拝し、わざわざ使者を遣わしてくれた君命のかたじけなさを拝謝する。これは敬意を尽くすためである。敬い譲ることこそ、君子が互いに交わるときの道である。だから諸侯が敬譲をもって交われば、互いに侵したり凌いだりすることはない。

解説

主国の君主が使者を迎える手順と、その意義を述べる段である。国境で士が迎え、近郊で大夫が労い、君主自身が大門の内で拝迎し、祖先の廟で聘を受ける。国の入口から中心に向かって、迎える者の身分が一段ずつ上がっていく構成になっている。孔穎達の疏は『儀礼』聘礼を引き、郊労に出る者は卿であると説いている。君主が北面して拝するのは、相手国の君主の恩恵と、わざわざ使者を遣わしてくれた君命に対する感謝を示すためである。そのうえで、敬譲こそ君子の交わりの道であり、諸侯が敬譲で交われば侵陵が起きないと結ばれる。遠方からの客を段階的に出迎え、訪問そのものに感謝を表すという心づかいは、今日の来客の迎え方や取引先との関係づくりにもそのまま生かせる。

この章句が説くこと

礼記聘義外交敬譲出迎え

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