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礼記 / 間伝

斬衰何以服苴?苴,惡貌也,所以首其內而見諸外也。斬衰貌若苴,齊衰貌若枲。大功貌若止,小功、緦麻容貌可也。此哀之發於容體者也。 斬衰之哭,若往而不反;齊衰之哭,若往而反;大功之哭,三曲而偯;小功緦麻,哀容可也。此哀之發於聲音者也。

新字:斬衰何以服苴?苴,悪貌也,所以首其内而見諸外也。斬衰貌若苴,斉衰貌若枲。大功貌若止,小功、緦麻容貌可也。此哀之発於容体者也。 斬衰之哭,若往而不反;斉衰之哭,若往而反;大功之哭,三曲而偯;小功緦麻,哀容可也。此哀之発於声音者也。

書き下し

斬衰(ざんさい)何を以て苴(しょ)を服するや。苴は悪しき貌なり。其の内に首(もと)づきて諸(これ)を外に見(あらわ)す所以なり。斬衰の貌は苴の若(ごと)く、齊衰の貌は枲(し)の若く、大功の貌は止(とど)まるが若く、小功・緦麻は容貌可なり。此れ哀の容体に発する者なり。 斬衰の哭は、往きて反らざるが若く、齊衰の哭は、往きて反るが若く、大功の哭は、三たび曲がりて偯(い)し、小功・緦麻は、哀容可なり。此れ哀の声音に発する者なり。

現代語訳

斬衰(ざんさい、最も重い喪服)では、なぜ苴麻(しょま、実をつけた黒ずんだ麻)を用いるのか。苴は色の悪い、やつれた姿をあらわすものであり、内にある悲しみをもとにして、それを外に表すためである。斬衰の人の顔つきは苴麻のように黒ずみ、齊衰(しさい、次に重い喪服)の人の顔つきは枲(し、実をつけない雄麻)のように青白く、大功の人の顔つきは動きを止めたように静かで、小功・緦麻の人は、ふだんの容貌でよい。これが、悲しみが顔つきや体に表れる様子である。 斬衰の人の哭(こく、声をあげて泣く礼)は、声が出ていったまま戻ってこないかのように泣き尽くす。齊衰の哭は、出ていった声がまた戻ってくるかのようである。大功の哭は、声を三度折り曲げて余韻を引く。小功・緦麻では、悲しげな様子があればよい。これが、悲しみが声に表れる様子である。

解説

間伝篇は、喪服の五等(斬衰・齊衰・大功・小功・緦麻)ごとに、悲しみが容貌・声・言葉・飲食・住まい・衣服にどう表れるかを順に説く篇である。この段はその最初の二つ、顔つきと泣き声を扱う。斬衰に苴麻を用いるのは、内の悲しみを外の色に映すためだと冒頭で答えており、喪服は単なる決まりの衣装ではなく、心の状態を表す記号だという考えがはっきり示されている。鄭玄は、大きな憂いをもつ者は顔が深く黒ずむと注し、孔穎達の疏は、斬衰の哭は一声あげて息が絶えるほどだと説く。親の死に近いほど深く、遠いほど浅く悲しみが表れるのが自然であり、礼はその自然な差を段階として整える。悲しみの深さを他人と比べる必要はないが、関係に応じた悲しみ方があるという考えは、弔いの場でどうふるまえばよいか迷う現代人にも一つの目安を与える。

この章句が説くこと

礼記間伝喪服哭哀

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