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礼記 / 間伝

斬衰三升,既虞卒哭,受以成布六升,冠七升。為母疏衰四升,受以成布七升冠八升。去麻服葛,葛帶三重。期而小祥,練冠縓緣,要絰不除。男子除乎首,婦人除乎帶。男子何為除乎首也?婦人何為除乎帶也?男子重首,婦人重帶。除服者先重者,易服者易輕者。又期而大祥,素縞麻衣。中月而禫,禫而纖,無所不佩。

新字:斬衰三升,既虞卒哭,受以成布六升,冠七升。為母疏衰四升,受以成布七升冠八升。去麻服葛,葛帯三重。期而小祥,練冠縓縁,要絰不除。男子除乎首,婦人除乎帯。男子何為除乎首也?婦人何為除乎帯也?男子重首,婦人重帯。除服者先重者,易服者易軽者。又期而大祥,素縞麻衣。中月而禫,禫而繊,無所不佩。

書き下し

斬衰は三升、既に虞して卒哭すれば、受くるに成布六升を以てし、冠は七升。母の為の疏衰(そさい)は四升、受くるに成布七升を以てし、冠は八升。麻を去りて葛を服し、葛帯は三重(さんちょう)。期にして小祥し、練冠縓縁(せんえん)、要絰(ようてつ)は除かず。男子は首を除き、婦人は帯を除く。男子は何為(なんす)れぞ首を除くや。婦人は何為れぞ帯を除くや。男子は首を重んじ、婦人は帯を重んず。服を除く者は重き者を先にし、服を易うる者は軽き者を易う。又期にして大祥し、素縞(そこう)麻衣す。中月にして禫し、禫して繊(せん)し、佩びざる所無し。

現代語訳

斬衰の喪服は三升の布で作るが、虞祭と卒哭を済ませたのちは、六升の布の服に着替え、冠は七升の布で作る。母のための疏衰(そさい、齊衰)は四升の布で作り、卒哭ののちは七升の布の服に着替え、冠は八升の布で作る。首と腰の麻を外して葛(くず)に替え、葛の帯は三重に撚り合わせたものとする。一年たって小祥を行えば、練冠(練った布の冠)に縓(せん、薄い赤)の縁取りをつけ、腰の絰は外さない。男子は首の絰を外し、婦人は腰の帯を外す。男子はなぜ首の絰を外すのか。婦人はなぜ腰の帯を外すのか。男子は首を重んじ、婦人は腰の帯を重んじるからである。喪服を外すときは重いものから先に外し、別の喪服に替えるときは軽いものを替える。さらに一年たって大祥を行えば、白い絹の冠に麻の衣を着る。その後ひと月を置いて禫を行い、禫を済ませてから繊(せん、黒と白の糸で織った冠)をつけ、身につける佩び物もすべてもとのように帯びる。

解説

三年の喪の喪服が、節目ごとにどう改められてゆくかを述べる段である。斬衰の三升の布は卒哭で六升に、小祥で練冠に、大祥で白い絹の冠と麻の衣に、禫で平常に近い冠と佩び物にと、服は少しずつ細かく、飾りのあるものへ戻ってゆく。途中に挟まれる問答が興味深い。男子は首の絰を、婦人は腰の帯を重んじるので、小祥ではそれぞれ重んじる方から先に外すという。喪を解くときは重いものから解き、新たな喪で替えるときは軽いものを替えるという原則は、次の段の「易服」の議論につながる。男女で重んじる箇所が違うのは、男子は冠を、婦人は帯を身なりの要とする当時の考えによる。重いものから先に外すのは、最も深い悲しみの印をこそ、区切りの時に改めて手放すという意味にも読める。喪の区切りを服の変化として目に見せる工夫は、節目ごとに気持ちを整える知恵として今も生きる。

この章句が説くこと

礼記間伝喪服除服小祥

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