礼記 / 表記
子曰:祭極敬,不繼之以樂;朝極辨,不繼之以倦。子曰:君子慎以辟禍,篤以不掩,恭以遠恥。 子曰:君子莊敬日強,安肆日偷。君子不以一日使其躬儳焉,如不終日。子曰:齊戒以事鬼神,擇日月以見君,恐民之不敬也。子曰:狎侮,死焉而不畏也。
新字:子曰:祭極敬,不継之以楽;朝極弁,不継之以倦。子曰:君子慎以辟禍,篤以不掩,恭以遠恥。 子曰:君子荘敬日強,安肆日偸。君子不以一日使其躬儳焉,如不終日。子曰:斉戒以事鬼神,択日月以見君,恐民之不敬也。子曰:狎侮,死焉而不畏也。
書き下し
子曰く、祭は敬を極めて、これに継ぐに楽を以てせず。朝は辨を極めて、これに継ぐに倦を以てせず。子曰く、君子は慎みて以て禍を辟け、篤くして以て掩(おお)われず、恭しくして以て恥に遠ざかる。 子曰く、君子は荘敬なれば日に強く、安肆(あんし)なれば日に偸(うす)し。君子は一日も其の躬をして儳焉(ざんえん)として日を終えざるが如くならしめず。子曰く、斉戒して以て鬼神に事え、日月を択びて以て君に見(まみ)ゆるは、民の敬せざらんことを恐るればなり。子曰く、狎侮すれば、死すとも畏れず。
現代語訳
孔子は言った。祭りでは敬を尽くし、そのあとにくつろいだ楽しみを続けない。朝廷では政務の処理を尽くし、そのあとに怠りを続けない。孔子は言った。君子は慎み深くして禍を避け、誠実で厚みがあって埋もれることがなく、うやうやしくして恥辱から遠ざかる。 孔子は言った。荘重に敬しんでいれば日々に強くなり、気ままに安逸をむさぼれば日々にいい加減になっていく。君子はたとえ一日でも、その身を軽んじられるようなありさまにして、一日も持ちこたえられないような生き方をしない。孔子は言った。物忌みして鬼神に仕え、日を選んで君主に謁見するのは、民が敬わなくなることを恐れるからである。孔子は言った。狎れて侮る者は、死に臨んでも畏れを知らない。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
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『呻吟語』内篇・談道・敬は人を擇ばず、事を擇ばず、時を擇ばず或ひと敬の道を問ふ。曰く、「外面整齊嚴肅、内面齊莊中正なるは、是れ靜時涵養底の敬なり。書を讀めば則ち心讀む所に在り、事を治むれば則ち心治むる所に在るは、是れ主一無適底の敬なり。門を出づれば大賓を見るがごとく、民を使ふには大祭を承くるがごとくなるは、是れ隨事小心底の敬なり」と。或ひと曰く、「若し笑談歌詠、宴息造次の時ならば、恐らくは是くのごとくんば則ち矜持して泰然ならざらん」と。曰く、「敬は端嚴を以て體と為し、虛活を以て用と為し、正を離れざるを以て主と為す。齋日に衣冠して寢ぬるは、祭る所の者を夢寐すればなり。齋せざるの寢は、則ち衣を解き冕を脫ぐ。未だ衣冕を釋きて敬を持する者有らず。然り而して心邪僻に流れず、事道義に詭らざれば、則ち其の敬為るを害せず。君若し專ら端嚴の上に去きて敬を求めば、則ち鋤を荷ひ畚を負ひ、轡を執り車を御し、鄙事賤役、古の聖賢も皆之を為せり。豈に能く日日手容恭しく足容重からんや。又孔子の肱を曲げ掌を指し、及び居るに容らざる、點の沂に浴するがごときも、何ぞ其の敬為るを害せんや。大端心と正と依り、事と道と合へば、端嚴に拘拘たらずと雖も、其の敬為るを害せず。苟くも心千里に游び、意百欲を逐ひて、此の身は卻つて兀然として端嚴に此に在らば、這れは敬なりや否や。譬へば謹んで避け深く藏れ、燭を秉り珮を鳴らし、緩やかに步み輕く聲するは、女教の『内則』原と是くのごとし。貞信を養ふ所以なり。若し饁婦汲妻及び顛沛奔走の際に當たらば、自ら是れ迴避し得ず。然り而して貞信の守は深藏謹避する者と同じ。是れ何ぞ其の女教為るを害せんや。是の故に敬は人を擇ばず、敬は事を擇ばず、敬は時を擇ばず、敬は地を擇ばず。只だ個の心と正と依り、事と道と合ふを要するのみ」と。
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『呻吟語』内篇・修身・苟を反して敬と為す敬なる者は、苟せざるの謂ひなり。故に苟を反して敬と為す。
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『呻吟語』内篇・存心・只だ敬と怠の兩字に系る天下國家の存亡、身の生死は、只だ「敬」「怠」の兩字に系る。敬すれば則ち慎み、慎めば則ち百務脩まり舉がる。怠れば則ち苟くもし、苟くもすれば則ち萬事隳れ頹る。天子より以て庶人に至るまで、此くのごとくならざるは莫し。此れ千古の聖賢の兢兢たる所にして、世人の必ず由る所なり。
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尚書・太甲下惟れ天は親しむこと無く、克く敬する惟れ親しむ。民は常に懐くこと罔く、仁有るに懐く。
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『呻吟語』内篇・談道・敬肆は死生の關敬肆は死生の關なり。
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『呻吟語』内篇・修身・勤慎は敬の謂ひなり甚麼か此の字を降伏し得ん。曰く勤慎なり。勤慎なる者は、敬の謂ひなり。
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