師導古典を学びたいすべての人に

呻吟語 / 内篇・存心・只だ敬と怠の兩字に系る

天下國家之存亡、身之生死,只系「敬」「怠」兩字。敬則慎,慎則百務脩舉;怠則苟,苟則萬事隳頹。自天子以至於庶人,莫不如此。此千古聖賢之所兢兢,而世人之所必由也。

新字:天下国家之存亡、身之生死,只系「敬」「怠」両字。敬則慎,慎則百務脩舉;怠則苟,苟則万事隳頹。自天子以至於庶人,莫不如此。此千古聖賢之所兢兢,而世人之所必由也。

書き下し

天下國家の存亡、身の生死は、只だ「敬」「怠」の兩字に系る。敬すれば則ち慎み、慎めば則ち百務脩まり舉がる。怠れば則ち苟くもし、苟くもすれば則ち萬事隳れ頹る。天子より以て庶人に至るまで、此くのごとくならざるは莫し。此れ千古の聖賢の兢兢たる所にして、世人の必ず由る所なり。

現代語訳

天下や国家の存亡も、身の生死も、ただ敬と怠の二字にかかっています。敬めば慎み、慎めばあらゆる務めが整って上がります。怠ればいい加減になり、いい加減にすればあらゆる事が崩れて倒れます。天子から庶民に至るまで、こうでないものはありません。これこそ千年の聖賢が恐れ慎んできたところであり、世の人が必ず通る道です。

解説

存亡も生死も、たった二字にかかっていると言われます。敬と怠。そしてそれぞれが二段の連鎖になっているのが前段と同じ形です。敬は慎みを生み、慎みが務めを整える。怠はいい加減を生み、いい加減が万事を崩す。国家から庶民まで同じ物差しだと念を押されるので、規模の大小が言い訳にならなくなります。規模が違っても崩れ方は同じだという見方が、この書には一貫して流れています。

この章句が説くこと

存亡

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる