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礼記 / 雑記上

為長子杖,則其子不以杖即位。為妻,父母在,不杖,不稽顙。母在,不稽顙。稽顙者,其贈也拜。違諸侯之大夫,不反服。 違大夫之諸侯,不反服。喪冠條屬,以別吉凶。三年之練冠,亦條屬,右縫。小功以下左。緦冠繰纓。大功以上散帶。朝服十五升,去其半而緦;加灰,錫也。

新字:為長子杖,則其子不以杖即位。為妻,父母在,不杖,不稽顙。母在,不稽顙。稽顙者,其贈也拝。違諸侯之大夫,不反服。 違大夫之諸侯,不反服。喪冠条属,以別吉凶。三年之練冠,亦条属,右縫。小功以下左。緦冠繰纓。大功以上散帯。朝服十五升,去其半而緦;加灰,錫也。

書き下し

長子の為に杖つけば、則ちその子は杖を以て位に即かず。妻の為には、父母在せば、杖つかず、稽顙(けいそう)せず。母在せば、稽顙せず。稽顙する者は、その贈には拝するなり。諸侯を違(さ)りて大夫に之(ゆ)くは、服を反さず。 大夫を違りて諸侯に之くも、服を反さず。喪冠は条属(じょうぞく)、以て吉凶を別つ。三年の練冠も、亦た条属、右に縫う。小功以下は左。緦冠(しかん)は繰纓(そうえい)。大功以上は散帯。朝服は十五升、その半ばを去りて緦とし、灰を加うれば、錫(せき)なり。

現代語訳

父が長子のために杖をついて喪に服しているときは、その長子の子(孫)は杖をついたまま喪の席に着かない。妻の喪では、自分の父母が存命なら杖をつかず、稽顙(けいそう、額を地につける最も重い拝礼)もしない。母だけが存命なら、稽顙はしないが、贈り物を受けて礼を述べるときには稽顙して拝する。諸侯のもとを去って大夫に仕えた者は、もとの主君のために喪服を着ない。 大夫のもとを去って諸侯に仕えた者も、もとの主君のために喪服を着ない。喪の冠は一本の縄で冠の巻きと紐とを続けて作り(条属)、吉の冠と区別する。三年の喪の練冠も条属で、縫い目を右に寄せる。小功以下の喪の冠は縫い目を左に寄せる。緦麻(しま、最も軽い三か月の喪)の冠は、あく抜きした緦布を紐とする。大功以上の喪では、帯の端を垂らしておく。朝服の布は十五升(しょう、一升は経糸八十本)であり、その半分の糸を抜いたものが緦であり、それを灰汁(あく)で処理したものが錫(せき)である。

解説

長子や妻の喪における杖と拝礼の決まり、旧主君への服、喪冠と喪服の布地の作り方を並べた段である。祖父が長子のために杖をついているとき、孫が杖をついて席に着かないのは、鄭玄が注するように尊い者を避けるためである。妻の喪で父母が存命なら杖も稽顙もしないのも同じで、親の前では自分の悲しみの表し方を一段控える。主君を替えた者が旧主のために服さないのは、鄭玄によれば、仕える相手の尊卑が違うからで、同じ格の主君に移った場合にのみ旧君のために服するという。後半の冠と布の規定は、一本の縄で作る喪冠と吉冠とを見分けるためのもので、布の目の粗さや処理の仕方によって喪の軽重が一目でわかるようになっている。悲しみの深さを布の目で示すという発想は、今日の喪服の格の違いにもかすかに残っている。

この章句が説くこと

礼記雑記喪服杖稽顙

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