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礼記 / 王制

大史典禮,執簡記,奉諱惡。 天子齊戒受諫。司會以歲之成質於天子,冢宰齊戒受質。大樂正、大司寇、市,三官以其成從質於天子。大司徒、大司馬、大司空齊戒受質,百官各以其成質於三官。大司徒、大司馬、大司空以百官之成質於天子,百官齊戒受質。然後,休老勞農,成歲事,制國用。

新字:大史典礼,執簡記,奉諱悪。 天子斉戒受諫。司会以歳之成質於天子,冢宰斉戒受質。大楽正、大司寇、市,三官以其成従質於天子。大司徒、大司馬、大司空斉戒受質,百官各以其成質於三官。大司徒、大司馬、大司空以百官之成質於天子,百官斉戒受質。然後,休老労農,成歳事,制国用。

書き下し

大史(たいし)は礼を典(つかさど)り、簡記を執り、諱悪(きお)を奉ず。 天子斉戒(さいかい)して諫めを受く。司会(しかい)、歳の成るを以て天子に質(ただ)し、冢宰斉戒して質を受く。大楽正・大司寇・市、三官其の成るを以て従いて天子に質す。大司徒・大司馬・大司空斉戒して質を受く。百官各〻其の成るを以て三官に質す。大司徒・大司馬・大司空、百官の成るを以て天子に質し、百官斉戒して質を受く。然る後に、老を休め農を労(ねぎら)い、歳事を成し、国用を制す。

現代語訳

大史(たいし、記録と礼を司る官)は礼の典籍を管理し、策書(記録の札)を執り、先王の諱(いみな)と忌日とを奉じて守る。 年の終わりに、天子は斎戒して群臣の諫めを受ける。司会(しかい、会計を司る官)が一年の決算を天子に差し出して検め、冢宰(ちょうさい、百官の長)は斎戒してその検めを受ける。大楽正・大司寇・市の役人の三官は、それぞれ一年の成果を、司会に続いて天子に差し出して検めを受ける。大司徒・大司馬・大司空は斎戒して検めを受ける。百官はそれぞれ一年の成果をこの三官に差し出して検めを受ける。大司徒・大司馬・大司空は百官の成果をまとめて天子に差し出して検めを受け、百官は斎戒してその結果を受ける。こうしたのちに、老人を休ませてもてなし、農民の労をねぎらい、一年の事業を締めくくり、翌年の国の予算を定める。

解説

大史の職掌と、年末に行う一年の総決算の手順を定めた段である。鄭玄は、簡記とは策書、諱とは先王の名、悪とは子や卯の日のような忌日のことだと注する。記録と禁忌を守る役が礼の要に置かれている。続く年末の決算では、まず天子が斎戒して諫めを受ける。鄭玄は、年の終わりに群臣が一年の事を奏し、王の改めるべきところを諫めるのだと注する。つまり、下の者の成績を検める前に、頂点に立つ者が自らの一年について意見を受けるのである。そのうえで会計を司る司会が一年の計要を差し出し、鄭玄によれば質とは平、すなわち帳尻を正すことである。各官が順に斎戒して検めを受け、百官の成果は三つの大官を経て天子に上がる。すべてを終えてはじめて、老人をもてなし農民をねぎらい、翌年の予算を立てる。締めくくりを経て次に進むという手順は、今の年度末の決算や振り返りの会議と変わらない。トップがまず自分への意見を聞くことから始めるという順序は、とりわけ学ぶ価値がある。

この章句が説くこと

礼記王制決算諫言斎戒

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