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礼記 / 檀弓上

喪服,兄弟之子猶子也,蓋引而進之也。嫂叔之無服也,蓋推而遠之也。姑姊妹之薄也,蓋有受我而厚之者也。 食於有喪者之側,未嘗飽也。 曾子與客立於門側,其徒趨而出。曾子曰:「爾將何之?」曰:「吾父死,將出哭於巷。」曰:「反哭於爾次。」曾子北面而吊焉。

新字:喪服,兄弟之子猶子也,蓋引而進之也。嫂叔之無服也,蓋推而遠之也。姑姊妹之薄也,蓋有受我而厚之者也。 食於有喪者之側,未嘗飽也。 曽子与客立於門側,其徒趨而出。曽子曰:「爾将何之?」曰:「吾父死,将出哭於巷。」曰:「反哭於爾次。」曽子北面而吊焉。

書き下し

喪服に、兄弟の子は猶子(ゆうし)のごときは、蓋し引きてこれを進むるなり。嫂叔(そうしゅく)の服無きは、蓋し推してこれを遠ざくるなり。姑(こ)・姊妹(しまい)の薄きは、蓋し我より受けてこれを厚くする者有ればなり。 喪有る者の側に食すれば、未だ嘗て飽かざるなり。 曾子客と門の側に立つ。其の徒趨りて出ず。曾子曰く、「爾将に何くにか之(ゆ)かんとする」と。曰く、「吾が父死す。将に出でて巷に哭せんとす」と。曰く、「反りて爾が次(やど)に哭せよ」と。曾子北面してこれを弔う。

現代語訳

喪服の定めで、兄弟の子のために自分の子と同じ喪服を着るのは、引き寄せて近くに進めるからである。兄嫁と義弟の間に喪服がないのは、押しやって遠ざけるからである。嫁いだ父の姉妹や自分の姉妹のために喪服を軽くするのは、彼女たちを受け取って手厚く服する者(夫)がいるからである。 喪に服している人のそばで食事をするときは、決して満腹になるまで食べない。 曾子が客と門のそばに立っていると、客の供の者が小走りに出て行こうとした。曾子が「どこへ行くのか」と尋ねると、供の者は「父が亡くなったので、外に出て路地で哭そうと思います」と答えた。曾子は言った。「戻って、あなたの宿としている部屋で哭しなさい」。そして曾子は北に向かって立ち、彼を弔った。

解説

喪服の軽重の理由と、喪に接する者の心遣いを説く段である。兄弟の子に実子と同じ喪服を着るのは引き寄せ、嫂と叔に喪服がないのは遠ざけ、嫁いだ姑や姉妹に喪を軽くするのは夫の家が厚く服するからだという。鄭玄は、あるいは引きあるいは推すのは、親しみを重んじ男女の別を遠くするためと注し、嫁いだ者には夫の家で一心に厚く服してほしいからだとも説く。「喪有る者の側に食すれば未だ嘗て飽かず」は論語述而篇にも孔子の振る舞いとして見える。後半では、客の従者が父の訃報を受けて外の路地で哭そうとしたのを、曾子が自分の家の宿所で哭するよう勧め、北面して弔った。よそ者の悲しみを自分の家に迎え入れる曾子の温かさは、客人や部下が身内の不幸に遭ったときの接し方として今も手本になる。

この章句が説くこと

礼記喪服曽子思いやり親疎

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