孟子 / 盡心章句上
孟子曰、以佚道使民、雖勞不怨。以生道殺民、雖死不怨殺者。
新字:孟子曰、以佚道使民、雖労不怨。以生道殺民、雖死不怨殺者。
書き下し
孟子曰く、「佚道を以て民を使えば、勞すと雖も怨みず。生道を以て民を殺せば、死すと雖も殺す者を怨みず。」
現代語訳
孟子は言った。 「民を安楽にしてやりたいと思う心で民を使えば、その勞役がつらくとも、民は怨みに思わない。民の生存を守るために、悪人を殺したとしても、民は主君は怨まない。」
解説
組織のリーダーが部下に困難な仕事を任せる際、その根底に相手への思いやりや組織全体の利益を考える心があれば、部下は不満を抱くことなく力を尽くしてくれます。厳しい決断を下す場合でも、それが皆を守るための正当な理由に基づいていると理解されれば、信頼関係が崩れることはありません。家庭や職場において、相手に負担を強いるようなお願いをする時は、自分の利己的な動機ではなく、全体の幸福を目指す誠実な思いを伝えることが大切です。