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孟子 / 告子章句上

嗜炙亦有外歟?」

書き下し

炙を嗜むも亦た外に有るか。」

現代語訳

(そうだとすれば、)焼き肉を好む心もまた外にあるというのか。」

解説

告子の「仁は内、義は外」という説に対する孟子の反論を締めくくる一句です。告子は、年長者を敬う義は相手が年長だから生じるもので、外にあると主張しました。これに孟子は、秦の人の焼き肉を好むのも自分の国の焼き肉を好むのも変わりがないという例を挙げ、好みの心が外にあるとは言えないように、敬う心もまた内にあるのだと切り返します。相手によって呼び起こされる心も、呼び起こされる素地は自分の中にあるという考えで、義も人の本性に根ざすとする性善説の立場が示されています。仕事でも、礼儀や責任感を外から課される規則とだけ考えると形だけになりがちです。自分の内から出る心として育ててこそ、本物の振る舞いになります。

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