名将言行録 / 『名将言行録』福島正則 評・古武士の風
古武士の風格掬すべきかな。
書き下し
古武士の風格掬すべきかな。
現代語訳
古武士の風格は、掬すべきものがある。
解説
この一文は、直前の松田左近と正則の酒の逸話を受けて、菊池寛が付けた短い評です。「掬すべき」は、手ですくい取るように味わうに値するという意味で、昔気質の武士の風格をたたえています。菊池寛は評で、倹約と気取りのなさを、古武士らしさと見ています。これは1943年の作家の好みで、現代の価値観では質素さや謙虚さが違った角度で評価されることもあります。それでも、盃の数まで数えて言い合う場面から、飾らない関係の温かさを読み取れる点は、いまの組織にも通じます。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
菊池寛古武士風格福島正則質素評
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